世界へ勝負を仕掛けるego apartmentの所信表明。音楽で自分を解放し、誰かを救う側になれたら

「RADAR:Early Noise 2022」に選出され、1stアルバム『EGO APARTMENT』も話題を呼んだego apartmentが初の国内ワンマンツアーを3月9日からスタートさせる。

ソウル/R&B、ダンスミュージック、ロック、ボサノバなどを内包するリーダー・Dynaの多彩なトラックメイク、特徴の異なる声質を持ったZenとPeggy Dollという2人のボーカリストによる英詞を中心とした歌を持ち味とし、すでに国内のみならず、アメリカや韓国のリスナーもジワジワと獲得。ライブではサポートを入れず、同期を用いて3人だけで演奏することにこだわり、その独自のスタンスも唯一無二な、まさに次世代型のアーティストだといえよう。

初の国内ワンマンツアーのタイトルは「TRANSIT」。2020年に始動した彼らにとって最初の集大成であると同時に、文字通りこのツアーを「TRANSIT」として、これから世界へと羽ばたくための大事な期間になることは間違いない。3人による所信表明に、ぜひ耳を傾けてみてほしい。

「RADAR:Early Noise 2022」選出から『CDショップ大賞』ノミネートまで、「音楽に全振りになった」という怒涛の1年を振り返る

―2022年は年明けに「RADAR:Early Noise 2022」に選出されて、6月に1stアルバム『EGO APARMENT』をリリースし、ライブをする機会もかなり増えました。どんな1年だったと感じていますか?

ego apartment『EGO APARTMENT』(2022年)を聴く(Spotifyを開く

Dyna(Ba):本当にあっという間でしたね。ライブもありがたいことにたくさんやらせていただいて、人生のいろんな「初めて」があった1年で、自分の成長にも繋がったと思います。こういうインタビューとかの機会があるとちょっと振り返れるんですけど、でも「あれって今年だっけ? 去年だっけ?」みたいな、2021年くらいからはずっと全力疾走をしてる感じです。

Zen(Vo,Gt):たしかに、音楽中心のライフスタイルになって……時を感じなくなった(笑)。ライブも最近になってようやく、「あ、お客さんいっぱいいる」って気づくようになったんです。前まではずっと下を見てたから、何も見えてなかったけど……この1年で姿勢がよくなった気がします(笑)。

―対バンのキャンセルで結果的にワンマンになった11月の渋谷ラママでのライブを見せてもらって、すごくいいライブでした。

Dyna:あの日は珍しくぼくがめっちゃ緊張してて、お客さんの顔を全然見れてなかったんですけど、帰りの車でZenが「お客さんめっちゃ踊ってたよ」って教えてくれて。たしかに前はずっと下を見てるイメージだったけど、いつのまにか「Zenの方がちゃんと見てるな」ってなりました。

―Peggyくんにとっては、2022年はどんな1年でしたか?

Peggy(Vo,Gt):音楽に全振りになったので、逆にそれ以外のことには鈍くなったかもしれないです。この1年はライブ以外はずっとスタジオにいて音楽をしてたので、さっきZenが「時間がわからなくなった」みたいなことをいってたけど、ほんまにそんな感じやなって。あとは、たくさんライブをやったことで、最近はライブではしゃいでる自分を受け入れられるようになって。そこは成長した部分だと思います。

―最初のころははしゃげなかった?

Peggy:恥ずかしかったんですよ(笑)。

Dyna:でも『MINAMI WHEEL』に出たときは「垢ぬけた」って言われたもんな。

Peggy:そうそう、たぶんみんなそうやと思う。

―年明けには『バズリズム』の2023年期待のアーティストのランキングに入ったり、『CDショップ大賞』にノミネートされたりと、注目度はさらに上がっていますね。

Dyna:注目していただけることはありがたいですけど、その結果すごくハードルが上がっているようにも感じていて。

Peggy:それな。評価が上がるっていうのは、自分たちに対する期待値が上がるってことやから、ただ嬉しいっていうだけでもないというか。

Dyna:マジでプレッシャーすごいよな。いままではあんまり深く考えずにポンポン曲をつくって出してきたけど、果たしてそれでいいのかっていうのもある。「ここでしょうもないものを見せるわけにはいかない」っていうのは、音源もそうだし、ライブに対しても強く思ってますね。

サポートを入れずに3人だけでライブをする理由。「ぼくたちがやりたいのは『他に類を見ない』ということ」

―ego apartmentは初ライブが2021年3月で、もうすぐ丸2年になりますね。

Dyna:最初は右も左もわからない坊主でしたけど、最近やっとライブハウスの常識がわかってきました(笑)。2021年はまだまともにベースも弾けてなかったですけど、この一年でだいぶかたちになってきたし、まだ伸びしろがめっちゃあるなっていう手ごたえも感じてます。

Dyna:エゴアパ全体でいうと、さっき話に出たラママのライブのときに、“Sensation”で初めてリズムマシンを使ったら、すごくフィットしたんです。なので、これまでつくってきた曲をよりライブならではの表現に変えていったら、もっとクオリティが上がるんじゃないかと感じてます。

“Sensation”と“the wire”を演奏した「Spotify RADAR: Early Noise 2022 Special Movie」

―ドラムのサポートなどを入れずに、同期を使いつつ、3人だけでライブをしていることも大きな特徴ですよね。

Dyna:最初から3人でやろうとは思ってました。

Zen:生ドラムは入れようと思えばいつでも入れられるとは思うんですけど、まずは自分たちだけでできることをやるっていう姿勢は崩したくなくて。そこはプライドというか……頑固なのかもしれないです。

Dyna:対バン相手に「ドラマー入れへんの?」って聞かれても、いつも「いや、入れないです」って言ってて、たしかにそこは頑固かもしれない。もちろん、これから先でいろいろ変わっていく部分はあると思うけど、まずはあえてミニマムな形でやるっていう、そこはすごく大事やと思う。

この形態にドラマーがおったら、そういうアーティストはいくらでもいると思うんですけど、いまのかたちは唯一無二だと思うんです。ぼくたちがやりたいのは「他に類を見ない」っていうことなので、「3人でそんなことできるんや」っていう攻め方をしたいです。

―Peggyくんは自分たちのライブのスタイルをどう考えていますか?

Peggy:ぼくもエゴアパは3人でいいと思ってます。最初のころは同期を使ってライブをすることにちょっとモヤモヤしたりもしたけど、でも去年のラママのライブはいままでで一番いいライブだったと思っていて。

Peggy:同期を使うと、いままでは自分たちがセトリに支配されてるような感覚になることがあったんですけど、あの日は自分たちがセトリを支配してる感じがして、それがめっちゃよくて。リズムマシンを使ったり、遊びの部分も増えて、曲のつなぎ目も工夫したり、そういうことが大きかったのかなって。

―リズムマシンを使ったのはラママが完全に初だったんですか?

Dyna:『たとえばボクが踊ったら』っていう大阪の服部緑地の野外ライブで1時間セットをやって、アルバム全曲をやる機会があったんですけど、そのときにジャムセッションみたいな感じで一度使ったことはありました。それ以降はほぼ使ってなかったし、ラママの前もリズムマシンを使ったリハは一度だけだったんですけど、本番が思った以上に楽しくて。エゴアパの次に目指す先が見えた気がしました。

初のワンマンツアー『TRANSIT』は「これまでの集大成」であり、これから先に向けた「切り替え」のツアー

―メンバーそれぞれの「ライブでやるのが好きな曲」を聞いてみたいです。

Dyna:ぼくはまだリリースされてないんですけど、“Call Me”っていういつもライブの最後にやる曲があって、あの曲をやるといつも泣きそうになるんです。ぼくも1~2年前までは表舞台に立っているアーティストを外から見る側だったのに、いまはその舞台に自分が立ててることを実感できる曲なんですよね。

ライブの最後だと緊張もほぐれてお客さんの顔もよく見れるようになってて、昔は自分もそっち側だったのに、いまは舞台の側に立ってると思うと、すごい鳥肌が立つんですよね。音楽で鳥肌が立つって、「俺めっちゃ音楽好きやん」って思えるし、めっちゃ好きな曲です。

Zen:ぼくは“huu”が好きです。野球ボールをミットで完璧につかんだときのパンッ! っていう音あるやん? あの気持ちと一緒なんです。

Dyna:どんな気持ちやねん(笑)。

―でもわかる気がする(笑)。

Zen:あの曲で一気にエンジンがかかるんです。

Dyna:ワイルドスピードみたいな感じ?

Zen:そう、ニトロみたいな感じ。

「blackboard」での“huu”のパフォーマンス映像

―Peggyくんはどうですか?

Peggy:ぼくはやっぱり“Sensation”。悪そうな感じがよくないですか?(笑)

Dyna:PVはあの曲が一番好き。一番おもろいよな。

ego apartment“Sensation”を聴く(Spotifyを開く

Dyna:でもさ、“Call Me”はPeggyがつくった曲で、“huu”はぼくがつくった曲で、“Sensation”はZenがつくった曲だから、メンバーがメンバーを褒め合ってて、いますごく気持ち悪い(笑)。

―“Sensation”でリズムマシンを使おうと思ったのは、何かきっかけがあったんですか?

Dyna:「どの曲でリズムマシンを使おうか?」って考えたときに、ダンスミュージックっぽい曲がよくて。かつコード進行があんまり変わらずに、ジャムしやすい曲はどれだろうと思ったときに、“Sensation”がぴったりだなって。

Zen:“REACH!”も候補にはなってたよね。

ego apartment『REACH!』(2022年)を聴く(Spotifyを開く

Dyna:でもあの曲は打ち込みやけど生ドラムの音色だから、リズムマシンでそのニュアンスを出すのは難しいなって、ライブ本番の日のリハで気づいて(笑)。まあ、いまはまだ模索中で、今度は最初からリズムマシンが合う曲をつくって、そのままライブができるようにしたり、いろいろ考えていきたいです。

―じゃあ、ワンマンツアーでは新たなトライも見れそう?

Peggy:考えてることはあるんですけど、今回のツアーは基本的にはこれまでやってきたことの集大成というか、これまでやってきたことの最高のバージョンを届けるイメージで考えてます。

Dyna:4月には追加公演も決まって、そこまではまた1か月空くので、最初の3本をやった感触と反省点を生かしつつ、追加の2本ではもっとすごいライブをして、今年の前半にはいまの自分たちのスタイルを固められたらなと思います。

―Zenくんはワンマンツアーに向けてどんなことを考えていますか?

Zen:もちろん、いまできる最高のものを見せたいと思ってるんですけど、ツアータイトルが「TRANSIT」で、「切り替え」という意味なので、ここからさらに上を目指す、そのきっかけにもなるツアーにしたいと思ってます。

Peggy:途中でも話したように、話題になってることはすごくうれしいんですけど、その分「エゴアパ、どんなもんだろう?」って、品評会みたいな側面も出てくると思うんです。それに対しては度肝を抜きたい気持ちがありますね。

ドラムを使わず、3人だけで演奏して、なおかつ英語で歌ってる。こういうバンドがどんどん上がっていったら面白いと思うし、来てくれたお客さんに「もっと大きいところでエゴアパを見たい」と思ってもらえるような、そういうツアーにしたいです。

「世界で勝負したい」。アメリカや韓国でもリスナー数を増やしているエゴアパの現在地

―昨年12月に予定されていたアメリカでのライブは残念ながら延期になってしまいましたが、5月には韓国のフェスへの出演が決まっていて、「TRANSIT」というツアーは文字通り、海外へ向けての通過点にもなるように思います。

Dyna:もともとぼくは洋楽を聴いて育ったので、「日本にもこんなアーティストがいるんだぞ」っていうのを海外にも伝えたくて。だからこそ、英語の歌に違和感がないシンガー2人とエゴアパを組んだんです。まだ1曲もリリースしてないころから、俺の六畳の部屋でトラックをつくりながら、「日本絶対出たろうな」って言ってたもんな(笑)。

Zen:言ってたな(笑)。

Dyna:なので、「世界で勝負したい」っていうのはずっと思っていて、そのスタンスはいまも変わってないです。

―現在すでにSpotifyだと海外のリスナーが多いんですか?

Dyna:半分くらい海外で、“Wrong with u”とかはダントツでアメリカが多いみたいです。

ego apartment“Wrong with u”(Spotifyを開く

―“NEXT 2 U”はすでに200万回以上再生されていますね。

Dyna:“NEXT 2 U”は韓国でバズったみたいで、YouTubeとかでは韓国語のコメントも多いです。“NEXT 2 U”はマジで手癖でつくった曲なんですけどね。

ego apartment“NEXT 2 U”(Spotifyはこちら) 

―エゴアパとして最初につくった曲なんですよね?

Dyna:そうなんです。ホンマに1~2日でつくった曲なので、なにも狙ってなくて、ただ自分たちが気持ちいいと思う曲をつくっただけなんです。

―でも頭で考えて狙ってつくった曲じゃなくて、自分たちがいいと思うものをつくって、それが結果的にバズを起こしたっていうのは、成功体験として大きいと思う。

Zen:ドリー・パートンも“Jolene”と“I will always love you”を同じ日に書いたらしいし、そのときの気持ちが大事なんだと思う。

Dyna:俺も“Loose”と“huu”は同じ日につくってるわ。たしかに、大事なのはそのときの気持ちなのかもな。

目指すのは「新しいクラシック」。音楽は「売れるため」ではなく「自分を解放するため」の手段

―最初から日本だけじゃなく海外も意識していて、ライブも自分たちだけのやり方でやっていこうとするエゴアパの活動は、閉塞感を感じることも多い現代において、「自由に好きなことを表現してもいいんだ」というメッセージにもなっているように思います。

Dyna:そういう気持ちはあります。ぼくは決して裕福な家庭で育ったわけじゃないし、音大や専門に行ったわけでもなく、音楽は全部自分でローンを組んで買ったMacでつくってきて、曲のつくり方も全部YouTubeで勉強したんです。

家庭の事情で行きたい学校に行けなかったとしても、なにかひとつでも頑張って極めれば、自分みたいな普通のやつでものし上がれるんだっていう、ある種のシンボルのような存在になりたいとはつねに思っていて。自分たちをきっかけにして、同じように思ってくれる人がいたらいいなっていうのは、目標のひとつとしてありますね。

Zen:「売れるために曲を書こう」っていうのは寂しいと思っていて、ぼくは音楽をつくることでもっと自分の世界を広げられると思ってるんです。これまでもすでに音楽からいろんな考え方とか人間関係をもらっているので、いつか音楽というコミュニティに恩返しができたらいいなと思います。

Peggy:最初に「自分を受け入れられるようになった」っていう話をしたと思うんですけど、表現をするっていうのは、自分を自由に解放することだと思うんです。それが前までは上手くできなかったんですけど、あるとき人に対して否定的に捉えることをやめて、すべてを肯定するようにしたら、少しずつ変わっていったんですよね。

Peggy:誰かに否定的なことをいうのは、誰かが自分を自由に解放しようとしてるのを抑圧することになるから、同じことを自分がするのは、自分にもそういう目が向いてるってことを植え付ける行為やと思ったんです。それをやめて、すぐに誰かを否定せず、一旦すべてを受け入れるようになったら、ライブで自分を解放できるようになった気がする。

―逆にいうと、以前まではある種の抑圧を感じることが多かった?

Peggy:ぼくはいまでこそ英語で結構歌えるようになったと思うんですけど、昔は全然下手だったんです。だから発音の練習を頑張ってしてたんですけど、「あいつの発音は変だ」とかいってくるやつがいる。でもそれに負けて日本語っぽく発音したら上達しないでしょ? だから、まずは自分が誰かを否定せず、肯定することによって、自分自身も肯定できるようになったんです。

―エゴアパがそうやって「解放」を表現することによって、なかなか自分を解放できない人を勇気づけるような存在になれたらすごくいいですよね。

Dyna:音楽で聴いてくれる人の精神的ないい変化を起こせたらめっちゃ理想じゃない? 俺自身もこれまで音楽に救われたことがあったし、今度は自分が誰かを救う側になれたら、それが一番うれしい。

Zenも「売れるためにつくるのは寂しい」って言ってたけど、ただ消費されるだけの音楽にはなりたくないよな。誰とも被らないことをやり続けたいし、「あのアルバム、あの曲が忘れられへん」っていうのをずっとつくり続けたい。

Zen:それってクラシックってことやんな。

Dyna:新しいクラシックを生み出す……それに挑戦してるって感じやな。

イベント情報
『EGO APARTMENT -TRANSIT-』

2023年3月9日(木)

会場:大阪府 梅田Zeela
2023年3月11日(土)

会場:愛知県 名古屋ell.FITS ALL
2023年3月12日(日)

会場:東京都 渋谷TOKIO TOKYO
『EGO APARTMENT -TRANSIT-』追加公演

2023年4月19日(水)
会場:東京都 渋谷WWW

2023年4月28日(金)
会場:大阪府 心斎橋BIGCAT
プロフィール
ego apartment (えご あぱーとめんと)

Bass、サイパン島出身リーダーのDyna(ダイナ)。Guitar/Vocal、大阪府堺市出身Peggy Doll(ペギードール)。そして同じくGuitar/Vocal、シドニー出身Zen(ゼン)。英語日本語を混ぜ合わせた歌詞、変幻自在な2ボーカルスタイルにアナログ感を残すが新しさを感じさせるサウンド。Spotifyが2022年に躍進を期待するネクストブレイクアーティスト10組「RADAR: Early Noise 2022」に選出され、海外のリスナーも多く、2021年8月にリリースされた3作目シングル曲“NEXT 2 U”ではSpotifyで再生回数200万超え、2021年9月にリリースされた4作目シングル曲“Wrong with u”ではSpotifyで再生回数130万超えとじわじわ話題に。悲しさと楽しさを同時に放つDynaのトラックに、哀愁かつ美しい唯一無二の声を持つZen、そして非凡なメロディセンスと歌声で認知度を高めるPeggy Dollからなる3人組ユニット



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