生きづらさを抱える人たちへ、叶姉妹から愛のメッセージ

生きづらさを抱える人たちへ、叶姉妹から愛のメッセージ

2021/11/09
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
編集:黒田隆憲、CINRA編集部

叶姉妹によるSpotifyオリジナルポッドキャスト番組『叶姉妹のファビュラスワールド』が8月17日にスタートし、巷で話題を呼んでいる。彼女たちが音声メディアに挑戦するのはこれが初めて。マイペースな姉・恭子と、彼女に翻弄される(?)妹・美香のユーモラスなやり取りを披露したり、リスナーからのお悩み相談に真摯に応えたり、普段テレビでは観ることのできない「等身大」の彼女たちの姿に魅了される人が急増しているようだ。

1990年代、ゴージャスな装いと歯に衣着せぬ発言によって一世を風靡し、以降も第一線で活躍してきた叶姉妹。芸能界という荒波に長く身を置きながら、ブレることなくアップデートし続けいまも若者たちにカリスマ的な人気を誇る、その秘訣は一体どこにあるのだろうか。

当初「20分程度で」と言われていたインタビューだったが、自らの人生哲学から「映画談義」まで、1時間にわたってたっぷりと話してくれた。

誰も見向きもしないものでも、自分が楽しければ楽しめばいい(叶恭子)

―Spotifyオリジナルポッドキャスト番組『叶姉妹のファビュラスワールド』が8月17日にスタートしてからおよそ2か月が経過しました。手応え、反響などどのように受け止めていますか?

恭子:いわゆる、世の中でいう「エゴサーチ」は美香さんが毎日しておりまして、それによりますと番組スタート時からずっと反響があるようですね。率直に言いますとわたくしはSpotifyというものをよく存じ上げなかったのですが、いまのところは挑戦させていただいて良かったなと思っております。

美香:勉強になったこともたくさんありました。これまでわたくしたち叶姉妹は、「唯一無二のビジュアル」がテレビやイベント会場などで最大限その役割を発揮し、自然とそこに存在するだけで、たくさんの注目をあびることになっていたと思うのです。

しかしながら、音声メディアではそのビジュアルの部分を封印し、それをみなさまがどのように受け止めるのかにも興味がありました。実際にエゴサーチをしてみると、「癒しにさせていただいています」「救われました」「叶姉妹、面白すぎる」など、さまざまなコメントをいただき嬉しい限りです。

恭子:美香さんの美しさは、姿だけではないということですね。

美香:恐縮です(笑)。叶姉妹はあらゆる世代の方々からずっと支持していただいているのですが、これを機にいままで私たちをよく知らなかった方に発見して、聴いていただいていることもすごく嬉しいです。

叶姉妹(かのうしまい)<br>セレブリティ・ライフスタイルプロデューサー。天才的なプロデュース力と類まれなセンス、ハイパーゴージャスなボディを持ち老若男女問わず圧倒的な支持を得る。姉妹でつくり上げるコスプレアートはその完成度と芸術性で他と一線を画し、Instagram、ブログで発表されるたびトップニュースとなり話題に。『叶恭子の心の格言 あなたの心のファビュラスな魔法を』(ポニーキャニオン)、『トリオリズム / 叶恭子』(小学館)など著書多数。
叶姉妹(かのうしまい)
セレブリティ・ライフスタイルプロデューサー。天才的なプロデュース力と類まれなセンス、ハイパーゴージャスなボディを持ち老若男女問わず圧倒的な支持を得る。姉妹でつくり上げるコスプレアートはその完成度と芸術性で他と一線を画し、Instagram、ブログで発表されるたびトップニュースとなり話題に。『叶恭子の心の格言 あなたの心のファビュラスな魔法を』(ポニーキャニオン)、『トリオリズム / 叶恭子』(小学館)など著書多数。

恭子:わたくしたちはいつも「実験」に使われるのです。それまでは「ふ~ん、そうなんだ」などと素通りされていたことであっても、「これ、叶姉妹もやっているのよ」「叶姉妹が始めたのよ」という声があると、他のタレントさんたちも興味を持ってくださったり、注目度や価値が上がったりすることがとても多くて。だから、新番組や何か新しいことは真っ先にオファーをいただいたりすることがよくあります。

美香:実際に姉が「これがいい」と言ったものは、最初はあまりにも斬新で「え、こんなものが?」とびっくりされる場合が多いのですが、しばらくするとそれが当たり前に普及しているケースが多いのですね。例えばピラティスも、日本で最初に取り入れたのは姉なのですが、初めは「なんですかそれ?」とみなさんおっしゃっていました。いまでは普通にエクササイズなどに取り入れられていますよね。ファッションにしても、食にしても、考え方にしても、そういったケースがすごくたくさんあります。

恭子:今年開催された『METガラ』(ニューヨーク、メトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典)では、多くのセレブリティーがシースルードレスを着ていらっしゃいましたが、わたくしからすると「センセーショナルなワクワクする気持ちとはもう違う。ちょっともう見飽きたのかしら……?」と思えてしまう。「流行」はわたくしたちにとって、「追うもの」ではなく後からついてくるものなのです。

―番組冒頭に流れる、「たとえ100万人が楽しそうにしていたとしても、そこに楽しめるものがない『この世にたった一人のあなた』は、無理に笑うことはありません」という言葉がとても心に響きます。これは、ファンの間ではずいぶん前から有名な恭子さんの格言だそうですね。

恭子:そうですね、わたくし自身の考えと生き方を表した言葉です。つねにわたくしの価値観で生きておりますので、楽しめないものを無理に楽しむ必要などない。誰も見向きもしないものでも、自分が楽しければ楽しめばいいということですね。

―周囲に左右されず、自分軸で考える。とても大切なことですが、それができずに生きづらさを感じている人は大勢いると思うのです。恭子さんご自身は、そうした考え方を人生のなかでどのように培われていったのでしょうか。

恭子:いまあなたがおっしゃったご質問は、必ずと言って良いほどたくさんのインタビューできかれるのですよ。それは、歴史上誰もが知るクレオパトラに対して「あなたはいつからクレオパトラになったんですか?」と尋ねるのと同じだと思うのです(笑)。彼女は自分で「わたし、クレオパトラになろう」と思ってある日突然クレオパトラになったわけではなく、なるべくしてなったわけですよね。要するに、彼女は彼女なりの生き方をしていたら、最終的にクレオパトラとして歴史に名を残したのです。

わたくしのことも、それと同じように考えていただければという、あくまでも一つの例です。誤解などありませんように、念のために申し上げると、もちろんわたくしはクレオパトラではございませんが(笑)、「恭子さんのその考え方は、どう培われたのですか?」と聞かれても、「一度、死にかけてそこから死生観が変わった」だとか、そういうドラマティックなことではないのです。

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番組情報

『叶姉妹のファビュラスワールド』
『叶姉妹のファビュラスワールド』

毎週火曜 18:00頃配信

叶姉妹と、叶姉妹が愛する大切な皆さんが声でつながる新しい交流の場。それが『叶姉妹のファビュラスワールド』。この番組では、皆さまから寄せられたお便りや質問に、恭子さん、美香さんそれぞれが本音で向き合い、お答えしていきます。音声ならでの親密な対話を通じて、先の読めないこの時代に自分の指針をもって人生を生きるためのヒントをお届けできたら幸いです。

プロフィール

叶姉妹(かのうしまい)

セレブリティ・ライフスタイルプロデューサー。天才的なプロデュース力と類まれなセンス、ハイパーゴージャスなボディを持ち老若男女問わず圧倒的な支持を得る。姉妹でつくり上げるコスプレアートはその完成度と芸術性で他と一線を画し、Instagram、ブログで発表されるたびトップニュースとなり話題に。『叶恭子の心の格言 あなたの心のファビュラスな魔法を』(ポニーキャニオン)、『トリオリズム / 叶恭子』(小学館)など著書多数。

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