本当は続けたかった? ビートルズ最大の謎、解散の真相に迫る

ビートルズが1970年にリリースした最後のオリジナルアルバム『Let It Be』が、新たなリミックスバージョンに未発表音源などを多数追加したスペシャルエディションとしてリリースされる。

本作は、1969年に行なわれたレコーディングセッション「ゲットバックセッション」から生み出されたアルバム。11月には、同セッションを記録した映像のうち、これまで未発表だったものを含む全6時間にも及ぶドキュメンタリーシリーズ『ザ・ビートルズ:Get Back』(ピーター・ジャクソン監督)がDisney+で配信予定だ。

アルバム『Let It Be』とゲットバックセッションは、ビートルズの「解散」理由にもなったとされ、これまで陰鬱なイメージで語られることが多かった。しかし今回のスペシャルエディションと『ザ・ビートルズ:Get Back』によって、印象は大きく変わるかもしれない。なぜならこれらの作品には、4人が仲睦まじく、和やかな雰囲気でレコーディングに臨む姿が生き生きと映し出されているからだ。

後期ビートルズ最大の謎である「解散の真相」。これまで通説として語られていたストーリーは果たして本当なのか? 国内随一のビートルズ研究家である藤本国彦と、ビートルズフリークとしても知られるミュージシャンの鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)、音楽ライターの黒田隆憲が、最新の資料や情報をもとに語り合った。

(メインカット:Photo by Ethan A. Russell © Apple Corps Ltd.)

リリース順が逆になった、ビートルズのラスト2枚のアルバム。『Let It Be』と『Abbey Road』

黒田:ビートルズによる1970年のアルバム『Let It Be』は、リリース順でいえば彼らのラストアルバムになりますが、レコーディング順では『Abbey Road』(1969年)のほうが後に生まれた作品です。このあたり、ビートルズのファン以外にとっては少々ややこしいことになっていますよね。

黒田隆憲(くろだ たかのり)
1990年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャーデビュー。その後、フリーランスのライター&エディターに転身。世界で唯一のマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマンとして、世界各地で撮影を行なう。2018年にはポール・マッカートニーの日本独占インタビューを務めた。著書に『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』(ともにDU BOOKS)、共著に『シューゲイザー・ディスク・ガイド revised edition』(シンコーミュージック)、『ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド』(DU BOOKS)、『マッカートニー・ミュージック ~ポール。音楽。そのすべて。』(音楽出版社)など。

藤本:端的にいうと、『Let It Be』は本人たちの意思でつくられた作品とはいい切れないところがあります。もともとこのアルバムは、1969年に行われた「ゲットバックセッション」(結束力が弱まっていたビートルズをまとめるため、「原点に立ち返る=Get Back」をコンセプトに行われた撮影込みのレコーディングセッション)を経て『Get Back』というタイトルでリリースする予定だったものでした。

しかしいろいろあって、途中で4人のやる気が失せてしまったため、仕上げの作業はエンジニアのグリン・ジョンズにほとんど丸投げ状態だったんです。4人の気持ちはむしろ、ゲットバックセッションの後半に生まれた“Something”や“Octopus's Garden”などをモチーフとして、新たに組曲的なアルバムを制作するというアイデアに向かっていきました。

藤本国彦(ふじもと くにひこ)
音楽情報誌『CDジャーナル』編集部(1991年~2011年)を経て2015年にフリーに。主にビートルズ関連書籍の編集・執筆やイベント・講座などを手掛ける。主な著作は『ビートルズ213曲全ガイド 2021年版』(シーディージャーナル)、『ゲット・バック・ネイキッド』(牛若丸/増補新版は青土社)、『ビートル・アローン』(ミュージック・マガジン)、『ビートルズ語辞典』(誠文堂新光社)、『ビートルズはここで生まれた』(CCCメディアハウス)、『ジョン▪レノン伝 1940-1980』(毎日新聞出版)、『気がつけばビートルズ』(産業編集センター)。最新刊は『365日ビートルズ』(扶桑社)。映画『ジョージ・ハリスン / リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』『イエスタデイ』の字幕監修、書籍『ザ・ビートルズ:Get Back』の監修も担当。相撲とカレーと猫好き。

黒田:それが、のちの『Abbey Road』になるわけですよね。

藤本:はい。もう一つ大きいのは、ジョージ・マーティン(「5人目のビートルズ」とも言われたプロデューサー)とジェフ・エメリックという、『Revolver』(1966年)以降のサウンドを担っていたコンビが、“The Ballad of John and Yoko”(1969年)のレコーディングを機に復活したことです(ジェフ・エメリックは、1968年発売のアルバム『The Beatles』のレコーディング途中でエンジニアを辞していた)。

その2人とともに『Abbey Road』をレコーディングすることのほうが、4人にとってはゲットバックセッションをまとめる作業よりも楽しくなってしまった。丸投げされたグリン・ジョンズは気の毒なのですが……(笑)。

The Beatles“The Ballad of John and Yoko”を聴く(Spotifyを開く

藤本:4人が『Abbey Road』を仕あげているあいだにも、相変わらずゲットバックセッションのプロジェクトは動いていて、最終的にそれは、マイケル・リンゼイ=ホッグ監督によるドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』(1970年)になる。

だったらもうアルバム『Get Back』を出すのはやめて、映画『レット・イット・ビー』のサントラというかたちで同名のアルバムにしたらいいのではないかと。そうした流れを受けて、フィル・スペクターのプロデュースによってようやく完成したのが、アルバム『Let It Be』(1970年)です。

黒田:そんな経緯があったために、レコーディングとリリースの順番がおかしなことになってしまったわけですね。

当時、ビートルズはどれだけ「解散」を意識していた?

黒田:いきなり核心的な話になりますが、いまの藤本さんのお話を聞くと、やっぱり『Abbey Road』を制作しているときの4人は、これを「ビートルズのラストアルバムにしよう」とは考えていなかったように思います。

よくいわれているストーリーとしては、「ゲットバックセッションで壊滅的になってしまったビートルズが、有終の美を飾るために再び集まり、解散を想定しながらジョージ・マーティンと『Abbey Road』を制作した」というものがあります。でもこれはあくまでも後づけであって、少なくとも『Abbey Road』に取りかかったときの4人は相当高いモチベーションを持っていた気がしますね。

The Beatles『Abbey Road』を聴く(Spotifyを開く

藤本:つくっているときは、おそらくそうだったのでしょうね。

『Abbey Road』のB面には、未完成曲8曲からなるメドレーが収録されており、そのラスト曲のタイトルは“The End”。たしかに「それで解散」というほうがストーリーとしてはわかりやすいしドラマティックです。

ただのちにリンゴ・スターは「『Abbey Road』をつくっているときに、『これが最後だ』とは思わなかった」と述懐していますし、ジョンも『Abbey Road』がリリースされる前に、「もう1枚アルバムをつくろう」みたいなことを提案していたそうですから。

鈴木:当初、A面とB面の収録曲は逆で、クライマックスとなっているメドレーもA面に来る予定だったそうですからね。“Her Majesty”もあの位置にはない。アルバム前半で構築美を展開し、後半でロックンロールな側面を見せる形でもしリリースされていたら、このアルバムの意味合いも、いまとはだいぶ違っていたかもしれない。

黒田:たしかに「ドラマ性」は薄まりますね。

鈴木:思い返せばビートルズの解散危機は、ブライアン・エプスタイン(ビートルズを育てあげた最初のマネージャー)が死去したとき(1967年8月27日)から断続的に訪れていました。本人たちの意思はどうあれ、バンドとしてそのことをある種の「解散ビジネス」にしていたところはあったんじゃないかとぼくは思っています。

例えば『Abbey Road』のジャケットは、アビーロード・スタジオを背に、4人が外へ向かって歩き出すようにも見えるわけじゃないですか。さっき話に出た映画『レット・イット・ビー』も、グループ崩壊の「演出」が強く打ち出された内容だったし、そこで事実がねじ曲げられてしまったところはあるんじゃないかと。

鈴木惣一朗(すずき そういちろう)
1959年、浜松生まれ。音楽家。1983年にインストゥルメンタル主体のポップグループ「ワールドスタンダード」を結成。細野晴臣プロデュースでノン・スタンダード・レーベルよりデビュー。「ディスカヴァー・アメリカ3部作」は、デヴィッド・バーンやヴァン・ダイク・パークスからも絶賛される。近年では、程壁(チェン・ビー)、南壽あさ子、ハナレグミ、ビューティフル・ハミングバード、中納良恵、湯川潮音、羊毛とおはななど、多くのアーティストをプロデュース。2013年、直枝政広(カーネーション)とSoggy Cheeriosを結成。執筆活動や書籍も多数。1995年刊行の『モンド・ミュージック』は、ラウンジブームの火つけ役となった。細野晴臣との共著に『とまっていた時計がまたうごきはじめた』(平凡社)、『細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音を作ってきた』(DU BOOKS)、ビートルズ関係では『マッカートニー・ミュージック~ポール。音楽。そのすべて。』(音楽出版社)、他に『耳鳴りに悩んだ音楽家がつくったCDブック』(DU BOOKS)などがある。最新作は『エデン』ワールドスタンダード(発売日:2021年11月27日)。

『Let It Be』の発売前に、突如ポール・マッカートニーによる解散発表。「空気の読めないポールらしい」

藤本:後期のビートルズは、すでにオノ・ヨーコとの創作活動に夢中になっていたジョン・レノンがどこまで本気になるか、彼がどこまでアルバム制作に関わって「くれる」のか? にかかっていたんですよね。もし彼が「ビートルズはまだ続けるよ」と言っていたら、おそらく『Abbey Road』の先もあったと思っています。

ジョンはとにかく気まぐれで、ドラッグ問題も抱えていたため日によってコンディションにものすごくムラがあった。ジョンが調子良ければみんなハッピーだし、ジョンが沈んでいると他の3人も引っ張られるような、そんな状態だったんですよね。

鈴木:しかも『Abbey Road』レコーディング直前には、ジョンとヨーコ(・オノ)は交通事故に遭っています(1969年7月1日)。それが原因で途中からレコーディングに参加したという経緯もありました。

最終的にビートルズは、ポールが「解散発表」をするというかたちで終焉を迎えたわけですが(1970年4月)、そのときにジョンがものすごく怒ったのは、ポールに対して「話が違うぞ」という気持ちだったんじゃないかと思う。

藤本:おそらくそうでしょう。なぜならその前にジョンは、ポールとリンゴの前で「ビートルズ脱退」を宣言していたのですが(1969年9月)、それを公にしないよう、ビジネス・マネージャーとなったアレン・クラインとポールに口止めされていたんです。その矢先に行われたポールの「解散宣言」。しかも自身のソロアルバム『McCartney』のプロモーションも兼ねていたわけだから、ジョンが激怒するのは当然というか。「これから『Let It Be』のリリースも控えているのに何やってんの?」という感じだし、空気の読めないポールらしいともいえますよね。

ポール・マッカートニー『McCartney』を聴く(Spotifyを開く

黒田:そうやって、3対1の関係性が強化されていってしまったわけですね。

自己評価が低く優柔不断なジョン・レノン。彼とポール・マッカートニーの作曲法の違い

黒田:3対1の関係性ということでは、「剥き出しのバンドサウンドに回帰する」というゲットバックセッションのコンセプトはポールの発案であり、他の3人はそれに渋々従っていたというエピソードもそう。

でもこれ、「ジョンはロックンローラーで、ポールはポップスのマエストロ」というパブリックイメージからすると意外に思う人も多いかもしれないですよね。「ロックンロールへの原点回帰は、ジョンのほうが乗り気になりそうなのに」って。

鈴木:例えば“Strawberry Fields Forever”や“Tomorrow Never Knows”などの実験的なサウンドを聴けば、ジョンがいかに「レコーディングマジック」を信じていたかわかるんですよ。

ゲットバックセッションで、4人は昔のロックンロールをたくさんカバーしているけど、すでにさまざまなスタジオワークを駆使して「最新型のポップミュージック」をたくさん世に出してきた彼らが、そこですっきりと原点回帰できるわけがない。途中から『Abbey Road』で再び目指した構築美のほうへと気持ちが傾いてしまい、剥き出しのバンドサウンドを聞かせる予定だった『Get Back』への気持ちが離れてしまったのは当然の流れです。

The Beatles“Tomorrow Never Knows”を聴く(Spotifyを開く

黒田:たしかに。そう考えると、フィル・スペクターが過剰なオーケストレーションを施し完成させた『Let It Be』をジョンが絶賛し、最後まで「剥き出しのバンドサウンド」にこだわったポールが激怒したのも腑に落ちますね(関連リンク:高橋健太郎と鈴木惣一朗に聞く、フィル・スペクターの光と影)。

藤本:「ビートルズのレコーディングはすべて最初からやり直したい」と言ったのもジョンですからね(笑)。とにかく彼は自己評価が低く優柔不断で、つねにフラストレーションを抱えているんです。それがいいところでもあるし、悪いところでもある。

楽曲のつくり方でも、ポールは最初から確固たる完成形のイメージがあるのに対し、ジョンとジョージはつくりながら方向性を見定めていくタイプです。だから“Strawberry Fields Forever”で2つのテイクを無理やりつなげてみたり(曲の始まりからちょうど1分のところ)、“Revolution”みたいにバージョン違いで出してみたりする。

The Beatles“Strawberry Fields Forever”

黒田:ああ、いわれてみればそうですね!

藤本:ポールはポールで、思い描く完成形をかたちにしたいから“She Came In Through The Bathroom Window”や“Maxwell's Silver Hammer”をメンバーに何度も演奏させて、後々まで「あの曲は大嫌いだった」と言われてしまう(笑)。“Oh! Darling”のレコーディングでも、納得のいくボーカルテイクが録れるまで、毎朝スタジオに通って歌い込んだといいます。

黒田:ポールが、ジョンやジョージに「こうやって弾いてほしい」と頼んで煙たがられるのは、曲づくりのタイプの違いによるところもあるのですね。

最後にレコーディングした『Abbey Road』に、ビートルズの美学がもっとも強く感じられる理由

黒田:ゲットバックセッションには途中からビリー・プレストン(「5人目のビートルズ」とも呼ばれるキーボード奏者)が参加し、それによって曲づくりもスムーズに進むようになっていきます。

鈴木:でも、せっかく彼を呼んだのだから本格的なリズム&ブルースをやったっていいのに、それをあえてやらないのがビートルズなんですよね。『Let It Be』で彼が演奏しているフレーズを聴いていると、すごく制御されているように感じるんですよ。音楽のシミュレーショニズムを執拗に回避しているのは、例えば“For You Blue”のエフェクティブなピアノサウンドからも感じます。

The Beatles“For You Blue (1969 Glyn Johns Mix)”を聴く(Spotifyを開く

鈴木:この曲のピアノはポールが演奏しているのですが、確か彼は、「質の悪いホンキートンクピアノの音にしてほしい」というジョージからのリクエストに応えるため、ピアノの弦とハンマーのあいだに紙を挟んで演奏したとか。それでプリペアドピアノっぽい音になっているのですが、「この曲を、単なるアーシーなブルーズナンバーに仕あげてたまるか」みたいな気概を感じるエピソードです。

黒田:鈴木さんのおっしゃるシミュレーショニズムとは、言い換えれば「文脈を取り入れる」ということですよね。例えばローリング・ストーンズはまさにルーツミュージックの文脈を取り入れながら、それをオリジナルソングに仕あげていくような曲のつくり方をしていましたが、ビートルズは楽器の音色やフレーズから文脈を切り離し、素材として取り入れて自分たちの楽曲に組み込んでいく。そこに彼らのオリジナリティーがあるように思います。

鈴木:例えばスカやロックステディーのつもりでつくり始めた“Ob-La-Di, Ob-La-Da”が、それらとはまったく違った雰囲気の楽曲になったようにね。繰り返しになるけど、「昔のロックンロールバンドに回帰しようぜ」というコンセプトで始めたゲットバックセッションが上手くいかなかった理由もそこにある。

藤本:いま、お二人のお話をうかがっていて思ったのは、結局ゲットバックセッションというのは、「俺たちは音楽でもファッションでも、つねに独自のスタイルを取り入れてきたんだぜ」と思っていたビートルズが、あらためて「素」の自分たちを見つめ直してみたら「なんだ、俺たちってこんなにダサかったの?」と気づいちゃったみたいな、そういうプロジェクトだったのかなと。

黒田鈴木:(笑)

藤本:それで慌てて、「もっとちゃんとお化粧して、身嗜みも整えて発表しようよ」とつくったのが『Abbey Road』なのかなと。

黒田:だからこそ『Abbey Road』には、ビートルズとしての美学がもっとも強く感じられるのでしょうね。

ジョージがビリー・プレストンをつれてきたのは、ポールとジョンの「お行儀を良くするため」

黒田:ところで、ゲットバックセッションにビリー・プレストンを連れてきたのはジョージ・ハリスンですが、そこにはどんな思惑があったのでしょうか。

藤本:まず、ジョンとポールはジョージが書いた楽曲への関心度がとても低いんですよね。年齢もグループのなかで一番年下だし、ソングライターとして「レノン=マッカートニー」(ジョン・レノンとポール・マッカートニーが作詞・作曲した楽曲における共同名義)の楽曲より格下扱いされた彼は、ずっとフラストレーションを抱えていました。

遡ること1968年にレコーディングされた“While My Guitar Gently Weeps”も、当初ジョージはアコギで披露するけど誰にも興味を示されず、それを打開するためにレコーディングにエリック・クラプトンを連れて来るんです。そうすると、ジョンとポールはお行儀良くなるしレコーディングにも真面目に取り組むんですよ。それと同じ効果を狙ってジョージは旧知のビリー・プレストンをスタジオに招いたわけです。

The Beatles“Don't Let Me Down”。屋上で行われた公開ライブにも、ビリー・プレストンが参加している

藤本:ジョージは“Get Back”のセッション時に、「ギターはジョンだけでいい」というようなことをポールに言われておそらくショックを受け、ビートルズに嫌気がさしていったんグループを脱退しています。戻る条件としてビリー・プレストンの参加を要請したのですが、そういう意味では、ジョージはバラバラになりつつあった4人を一時的につなげる役割も担ったわけですよね。

しかもビリー・プレストンが加入することによってアンサンブルに厚みも出ますし、「剥き出しのバンドサウンド」を一番嫌がっていたジョンの気分がそれで盛りあがれば……という思惑も大きかったんじゃないかと思います。

黒田:なるほど。

藤本:実際、ジョンは「ビリー・プレストンをビートルズのメンバーにしたい」と言っていたらしいですからね、ポールに反対されますけど(笑)。いずれにせよ外部ミュージシャンとして唯一その名前がクレジットされるなど破格の扱いをされました。

ビリー・プレストンが、ビートルズのレーベルよりリリースしたアルバム『Encouraging Words』(1970年)。ビリー・プレストンとジョージ・ハリスンの共同プロデュースで制作された(Spotifyを開く

11月配信の『ザ・ビートルズ:Get Back』。その内容を3人が予想

黒田:さて、すでにさまざまなところで話題になっているように、ピーター・ジャクソン監督による新作ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』が、劇場映画ではなくテレビシリーズとしてDisney+で独占配信されることが明らかになりました。

『ザ・ビートルズ:Get Back』先行特別映像

黒田:予告を見る限り、冒頭でも話題にあがった1970年のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』とはかなり雰囲気が異なりますよね。とにかく明るく、ハッピーなレコーディング風景がフィーチャーされていて、これまで「険悪だった」といわれていたゲットバックセッションはなんだったんだ? と思わずにいられない(笑)。

藤本:たしかに、『ザ・ビートルズ:Get Back』は当初「明るい『レット・イット・ビー』」などといわれ(笑)、解散間際の陰鬱な空気とはまったく違う「改訂版」が出るのかなと思っていました。

が、最近ちょっとその考え方が変わったんです。というのもピーター・ジャクソン監督が、「(今回のドキュメンタリーでは)1969年1月にタイムマシンで戻って、当時の現場の様子をそのまま伝えたい」みたいなことを言っているんですよ。予告編で流れたような楽しげな様子も紹介しつつ、シリアスで重苦しい空気も余すことなく伝える秀逸なドキュメンタリー作品になるだろうといまは思っています。

尺は6時間ということなので、ゲットバックセッションとして最初に行われたトゥイッケナム映画撮影所でのレコーディング風景を2時間、次にアップルスタジオへ移動して行われたレコーディング風景を2時間、そして最後の2時間で「ルーフトップコンサート」(1970年1月30日にアップルビルの屋上でゲリラ的に行われた公開ライブ)を見せる構成にして、時系列で伝えていくつもりじゃないかと。

黒田:だとしたらとても楽しみですね。

藤本:リンゼイ=ホッグ監督の『レット・イット・ビー』では、センセーショナルな映像をかなり恣意的に使っているところもあったし、80時間近くあるゲットバックセッションの音源を聴いたあとで観ると、「あれ、もう屋上のシーン?」と思うくらいスタジオセッションが短いんですよ。

でも、『ザ・ビートルズ:Get Back』はその4倍に尺を伸ばしている。だから、おそらくルーフトップコンサートの翌日、1月31日にスタジオで演奏した“Two Of Us”“Let It Be”“The Long And Winding Road”の3曲を最後に持ってくるはず。要するに『レット・イット・ビー』は“Get Back”で幕を閉じるけど、『ザ・ビートルズ:Get Back』は“Let It Be”で終わる作品になるだろうと予測しています。

アップルスタジオで演奏された“Let It Be”(抜粋)

鈴木:レコーディングの現場って、ずっと楽しくゲラゲラ笑っているわけじゃないし、かといってずっとシリアスな状態が続いているわけでもない。たとえ陰鬱な状態になったとしても、そこにはちゃんと理由があるわけで、そのあたりをきっちり描いてくれるのであれば貴重な資料になると思う。

齧ってボロボロになった青いリンゴの置かれたピアノに向かって、ポールがバッハのピアノソナタのような悲しい楽曲を演奏する——リンゼイ=ホッグ監督の『レット・イット・ビー』の冒頭の演出には、子どもの頃に大きなショックを受けました。

しかもこの曲、すごくいいんですよね。あのオープニングがきっかけでぼくはバッハを好きになりました(オフィシャル本によれば、実際はサミュエル・バーバー作曲による“Adagio for Strings”。映画『レット・イット・ビー』ではそれを発展させながら、ポールが新たなアイデアをつかもうとしているように見える)。

ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団による“Adagio for Strings”を聴く(Spotifyを開く

黒田:あの曲、素晴らしいですよね。あまりにも好きで、中学の頃に映画をビデオで繰り返し見ながら完コピした思い出があります(笑)。

鈴木:それはいい話だね(笑)。あのシーン、『ザ・ビートルズ:Get Back』にも入っているといいのだけど。今回サントラもリリースされるという噂を聞いたので、ぜひともそちらに入れてほしいです。

ポールの演奏ミスが「奇跡の響き」をもたらした“Let It Be”

黒田:『Let It Be Special Edition』の聴きどころに関してはいかがでしょうか。ぼくは“Let It Be”の、ポールのピアノのミストーン(2分59秒のところ)が好きなのですが、今回のリミックスでそこがより鮮明になっていてグッときました。ここ、『Let It Be... Naked』(2003年)では修正というか、別バージョンになっていましたが、オリジナルは9thコードみたいな響きに偶然なっているのがミラクルだなと聴くたびに思うんです。むしろ、そこを待っている自分がいて(笑)。

The Beatles“Let It Be”を聴く(Spotifyを開く

鈴木:わかります。ビートルズの音源には、演奏やミックスのときのミスがわりとそのまま残されていて、それを見つけるのが一つの楽しみでもありますよね。

例えばポールのソロアルバム『Chaos And Creation In The Backyard』でも、“Fine Line”でポールがピアノのルートベースを間違えて弾いたのを、エンジニアのナイジェル・ゴドリッチが面白がって拾った。そういった、現代音楽でいうところのチャンス・オペレーション(偶然性の音楽)が、レコーディング技術の発達とともに少なくなっていくのは寂しいことです(関連リンク:あらためて知るポール・マッカートニーの魅力。鈴木惣一朗に聞く)。

藤本:ぼくは“Let It Be”のジョージのパートに注目して聴きました。“Let It Be”は、ジョージのギターソロにいろいろなバージョンがある。ゲットバックセッション、ジョージ・マーティンがプロデュースしたシングルのバージョン、フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムバージョン。録音も1969年1月と4月、1970年4月と3回ジョージが弾いていて、そのたびに腕前が上がっていく様子を確認することができます。

おそらくセッションで即興的に演奏するよりも、前もって練りに練ったフレーズを弾くほうがジョージには向いているんでしょうね。『Abbey Road』以降、どんどんスキルアップしていくジョージのギターの腕前をあらためて感じたし、その進化の過程が“Let It Be”の3つのバージョンで伝わってくるのが楽しかったです。

黒田:アルバム全体ではいかがでしたか?

藤本:最初にトラックシートを確認したときは、ゲットバックセッションからの音源が物足りないかな? と思ったんですよ。“Madman”や“Suzy's Parlour”あたりは入るんじゃないかと期待していたのに入っていなかったり、未発表曲があまりにも少なかったりして……。

でも、通して聴いてみたらディスクごとにコンセプトがしっかりしていて、『Let It Be』の収録曲を中心に構成されているし、Disc3では『Abbey Road』に入ることになる楽曲を拾っていて、わかりやすくコンパクトにまとまっているなと思いましたね。あとは、冒頭でも述べたようにお蔵入りになってしまい、ブートレグ(海賊盤)でしか聴けなかったグリン・ジョンズ版の『Get Back』が、ジャケットも含めてオフィシャルとしてリリースされるのは、とても意味があることだと思っています。

『Let It Be Special Edition』の予告映像

書籍情報
『シューゲイザー・ディスク・ガイド revised edition』

2021年8月12日(木)発売
著者:黒田隆憲、佐藤一道(共同監修)
価格:3,080円(税込)
発行:シンコーミュージック
ISBN 978-4-401-64852-8

『365日ビートルズ』

2021年11月1日(月)発売予定
著者:藤本国彦
価格:2,750円(税込)
発行:扶桑社

リリース情報
ワールドスタンダード
『エデン』

2021年11月27日(土)発売
価格:3,850円(税込)
SLIP-8510

The Beatles
『Let It Be』スペシャル・エディション[スーパー・デラックス]<輸入国内仕様 / 完全生産限定盤>(5CD+Blu-ray)

2021年10月15日発売
価格:19,800円(税込)
UICY-79760

●CD全57曲収録
●CD1:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:12曲
●CD2&3:未発表アウトテイク、スタジオ・ジャム、リハーサル:27曲
●CD4:未発表1969年『ゲット・バックLP』(グリン・ジョンズ・ミックス)新マスタリング:14曲
●CD5:『レット・イット・ビー』EP:4曲
●ブルーレイ:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックスのハイレゾ(96kHz/24-bit)、5.1サラウンドDTS、ドルビー・アトモス・ミックスのオーディオ収録
●ダイカット・スリップケース
●本文100ページの豪華ブックレット付

【ディスク1】
レット・イット・ビー ニュー・ステレオ・ミックス

1. トゥ・オブ・アス
2. ディグ・ア・ポニー
3. アクロス・ザ・ユニヴァース
4. アイ・ミー・マイン
5. ディグ・イット
6. レット・イット・ビー
7. マギー・メイ
8. アイヴ・ガッタ・フィーリング
9. ワン・アフター・909
10. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
11. フォー・ユー・ブルー
12. ゲット・バック

【ディスク2】
ゲット・バック – アップル・セッションズ

1. モーニング・カメラ(スピーチ – モノ) / トゥ・オブ・アス (テイク4)
2. マギー・メイ / ファンシー・マイ・チャンシズ・ウィズ・ユー (モノ)
3. キャン・ユー・ディグ・イット?
4. アイ・ドント・ノウ・ホワイ・アイム・モーニング(スピーチ – モノ)
5. フォー・ユー・ブルー(テイク4)
6. レット・イット・ビー / プリーズ・プリーズ・ミー / レット・イット・ビー(テイク10)
7. アイヴ・ガッタ・フィーリング(テイク10)
8. ディグ・ア・ポニー(テイク14)
9. ゲット・バック(テイク19)
10. ライク・メイキング・アン・アルバム?(スピーチ)
11. ワン・アフター・909(テイク3)
12. ドント・レット・ミー・ダウン(ファースト・ルーフトップ・パフォーマンス)
13. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード(テイク19)
14. ウェイク・アップ・リトル・スージー / アイ・ミー・マイン(テイク11)

【ディスク3】
ゲット・バック – リハーサル・アンド・アップル・ジャムズ

1. オン・ザ・デイ・シフト・ナウ(スピーチ – モノ)/オール・シングス・マスト・パス(リハーサル – モノ)
2. コンセントレイト・オン・ザ・サウンド (モノ)
3. ギミ・サム・トゥルース(リハーサル – モノ)
4. アイ・ミー・マイン(リハーサル – モノ)
5. シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー(リハーサル)
6. ポリシーン・パン(リハーサル – モノ)
7. オクトパス・ガーデン(リハーサル - モノ)
8. オー!ダーリン(ジャム)
9. ゲット・バック(テイク8)
10. ザ・ウォーク(ジャム)
11. ウィズアウト・ア・ソング(ジャム) – ビリー・プレストン・ウィズ・ジョン・アンド・リンゴ
12. サムシング(リハーサル - モノ)
13. レット・イット・ビー(テイク28)

【ディスク4】
ゲット・バック LP – 1969グリン・ジョンズ・ミックス

1. ワン・アフター・909
2. メドレー: アイム・レディ(aka ロッカー) / セイヴ・ザ・ラスト・ダンス・フォー・ミー / ドント・レット・ミー・ダウン
3. ドント・レット・ミー・ダウン
4. ディグ・ア・ポニー
5. アイヴ・ガッタ・ア・フィーリング
6. ゲット・バック
7. フォー・ユー・ブルー
8. テディ・ボーイ
9. トゥ・オブ・アス
10. マギー・メイ
11. ディグ・イット
12. レット・イット・ビー
13. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
14. ゲット・バック(リプリーズ)

【ディスク5】
レット・イット・ビー EP

1. アクロス・ザ・ユニヴァース(未発表 グリン・ジョンズ 1970ミックス)
2. アイ・ミー・マイン(未発表 グリン・ジョンズ 1970ミックス)
3. ドント・レット・ミー・ダウン(オリジナル・シングル・ヴァージョン ニュー・ミックス)
4. レット・イット・ビー(オリジナル・シングル・ヴァージョン ニュー・ミックス)

【ブルーレイ】
1. トゥ・オブ・アス
2. ディグ・ア・ポニー
3. アクロス・ザ・ユニヴァース
4. アイ・ミー・マイン
5. ディグ・イット
6. レット・イット・ビー
7. マギー・メイ
8. アイヴ・ガッタ・フィーリング
9. ワン・アフター・909
10. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
11. フォー・ユー・ブルー
12. ゲット・バック

The Beatles
『Let It Be』スペシャル・エディション[2CDデラックス](2CD)

2021年10月15日発売
価格:3,960円(税込)
UICY-16030/1

●26曲収録
●CD1:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:12曲
●CD2:未発表アウトテイク、スタジオ・ジャム、リハーサル:13曲
●40ページのブックレット付

The Beatles
『Let It Be』スペシャル・エディション[1CD](CD)

2021年10月15日発売
価格:2,860円(税込)
UICY-16032

●オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:12曲

The Beatles
『Let It Be』スペシャル・エディション[LPスーパー・デラックス]<直輸入仕様 / 完全生産限定盤>(5LP)

2021年10月15日発売
価格:25,300円(税込)
UIJY-75215/9

●全57曲収録(4枚の180g / ハーフスピード・マスタリングLP+45rpm 12インチEP)
●LP1:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:12曲
●LP2&3:未発表アウトテイク、スタジオ・ジャム、リハーサル:27曲
●LP4:未発表1969年『ゲット・バックLP』(グリン・ジョンズ・ミックス)新マスタリング:14曲
●EP:『レット・イット・ビー』EP:4曲
●ダイカット・スリップケース
●本文100ページの豪華ブックレット付

The Beatles
『Let It Be』スペシャル・エディション[1LP]<直輸入仕様 / 完全生産限定盤>(LP)

2021年10月15日発売
価格:5,500円(税込)
UIJY-75220

●オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:12曲
●180g/ハーフスピード・マスタリングLP

The Beatles
『Let It Be』スペシャル・エディション[1LPピクチャー・ディスク]<直輸入仕様 / 完全生産限定盤>(LP)

2021年10月15日発売
価格:7,150円(税込)
PDJT-1030

●THE BEATLES STORE JAPAN限定商品
●オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:12曲
●180g / ハーフスピード・マスタリングLP
●アルバム・アートのピクチャー・ディスク仕様

プロフィール
黒田隆憲 (くろだ たかのり)

1990年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャーデビュー。その後、フリーランスのライター&エディターに転身。世界で唯一のマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマンとして、世界各地で撮影を行なう。2018年にはポール・マッカートニーの日本独占インタビューを務めた。著書に『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』(ともにDU BOOKS)、共著に『シューゲイザー・ディスク・ガイド revised edition』(シンコーミュージック)『ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド』(DU BOOKS)『マッカートニー・ミュージック ~ポール。音楽。そのすべて。』(音楽出版社)など。

藤本国彦 (ふじもと くにひこ)

楽情報誌『CDジャーナル』編集部(1991年~2011年)を経て2015年にフリーに。主にビートルズ関連書籍の編集・執筆やイベント・講座などを手掛ける。主な著作は『ビートルズ213曲全ガイド 2021年版』(シーディージャーナル)、『ゲット・バック・ネイキッド』(牛若丸/増補新版は青土社)、『ビートル・アローン』(ミュージック・マガジン)、『ビートルズ語辞典』(誠文堂新光社)、『ビートルズはここで生まれた』(CCCメディアハウス)、『ジョン▪レノン伝 1940-1980』(毎日新聞出版)、『気がつけばビートルズ』(産業編集センター)。最新刊は『365日ビートルズ』(扶桑社)。映画『ジョージ・ハリスン / リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』『イエスタデイ』の字幕監修、書籍『ザ・ビートルズ:Get Back』の監修も担当。相撲とカレーと猫好き。

鈴木惣一朗 (すずき そういちろう)

1959年、浜松生まれ。音楽家。1983年にインストゥルメンタル主体のポップグループ「ワールドスタンダード」を結成。細野晴臣プロデュースでノン・スタンダード・レーベルよりデビュー。「ディスカヴァー・アメリカ3部作」は、デヴィッド・バーンやヴァン・ダイク・パークスからも絶賛される。近年では、程壁(チェン・ビー)、南壽あさ子、ハナレグミ、ビューティフル・ハミングバード、中納良恵、湯川潮音、羊毛とおはななど、多くのアーティストをプロデュース。2013年、直枝政広(カーネーション)とSoggy Cheeriosを結成。執筆活動や書籍も多数。1995年刊行の『モンド・ミュージック』は、ラウンジ・ブームの火つけ役となった。細野晴臣との共著に『とまっていた時計がまたうごきはじめた』(平凡社)、『細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音を作ってきた』(DU BOOKS)、ビートルズ関係では『マッカートニー・ミュージック~ポール。音楽。そのすべて。』(音楽出版社)、他に『耳鳴りに悩んだ音楽家がつくったCDブック』(DU BOOKS)などがある。最新作は『エデン』ワールドスタンダード(発売日:2021年11月27日)。



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「Kompass」は、ネットメディア黎明期よりカルチャー情報を紹介してきたCINRA.NETと、音楽ストリーミングサービスの代表格Spotifyが共同で立ち上げた音楽ガイドマガジンです。ストリーミングサービスの登場によって、膨大な音楽ライブラリにアクセスできるようになった現代。音楽の大海原に漕ぎだす音楽ファンが、音楽を主体的に楽しみ、人生の1曲に出会うガイドになるようなメディアを目指し、リスニング体験を交えながら音楽の面白さを紹介しています。

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