テレ東ドラマP・寺原洋平に聞くこれからのメディアコンテンツ

テレ東ドラマP・寺原洋平に聞くこれからのメディアコンテンツ

2021/10/15
インタビュー・テキスト
西森路代
撮影:豊島望 編集:𠮷田薫、原里実

まだ「テレ東らしい」と思われていない部分を、いかに見つけられるかに興味がある。

―冒頭で話していたような深夜のグルメものをはじめ、ここ数年で「テレ東らしさ」みたいなものもできあがってきているように思うのですが、寺原さんご自身はそういう「らしさ」についてどう思われますか?

寺原:ぼくが編成にいた頃には『Youは何しに日本へ?』(2013年スタート)とか、タイトルを見れば一発でどういう番組かわかる、なおかつ芸能人のタレント力に頼らないものがでてきました。でもそれ以降、ほかの局からも、そうした番組がたくさんつくられるようになりました。

―たしかに、テレ東っぽいコンセプト、タイトルの番組が増えて、いまはそれが一般化した感じもありますね。

寺原:ぼくはあんまり「テレ東らしさ」にはこだわってないんです。むしろ、まだ「テレ東らしい」と思われていない部分を、いかに見つけられるかのほうに興味がありますね。

だからこそ、自分がドラマをつくるときは、パートナーさまと組むことで、ライフスタイルを中心としたドラマづくりの新しい視点を得るということに貪欲になっているし、そこを楽しんでいると思います。『お耳に合いましたら。』はSpotifyさんの課題からスタートしましたし、『東京放置食堂』もゲーム会社さまからお声がけいただいて企画を考えたものです。『絶メシロード』も、博報堂ケトルさんが考えた、地方にある食堂や個人店をどう存続できるかという課題解決型のシティープロモーションがベースにあります。

企業や団体によって、それぞれ課題や問題意識が違うので、それにどう取り組むのかを考えるプロセスこそが、ドラマづくりの思考を新しく拡げてくれることにもつながるんですよね。

―外部の人の問題意識を取り入れることが寺原さんらしいドラマのつくり方であり、もしかしたらそれが今後の「テレ東らしさ」になっていくのかもしれないですね。

寺原:テレビ局の人間が内輪の感覚でやっているものは、飽きられてしまうかもしれない。だからこそ、外部と組むことで新しいものを生んでいきたいなと思います。そういったアプローチは、コマース事業で旅のサービス開発も経験してきたぼくにとってのブルーオーシャンだと思っているんです。

寺原洋平

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プロフィール

寺原洋平(てらばる ようへい)

2002年テレビ東京入社。デジタル専門の関連会社・テレビ東京ブロードバンドへの出向、編成部などを経て、通販専門の関連会社・テレビ東京ダイレクトに2度目の出向をし、クラブツーリズム株式会社との共同事業『ハーフタイムツアーズ』とを立ち上げる。2018年に、現部署である配信ビジネス局に異動し、深夜ドラマの企画やアイドル事業を担当。

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