カネコアヤノと曽我部恵一、小田朋美が語る「猫と聴きたい曲」

「今会いたいミュージシャン」をテーマに、「新しい音楽との出会い」が見つかる、音楽情報&深堀りトーク番組『SONG LIST』。ゲストにカネコアヤノを、MCに曽我部恵一(サニーデイ・サービス)と小田朋美(CRCK/LCKS、DC/PRG)を迎えた第3話と4話の内容を、テレビ放送やYouTubeではカットされてしまった部分も取りこぼすことなくお届けします。

今回の選曲テーマは「私が猫と聴きたい曲」。大の猫好きカネコに対して、猫を飼ったことがないという小田の選曲はあらぬ方向に……。そして曽我部も気がつけば……。なかなか難しいお題に3人はどう応えたのか、選曲された楽曲も聴きながらお楽しみください。

番組はYouTubeでも公開中

業界で一番良く会うという曽我部&カネコに対して、疑惑のはじめまして? な小田とカネコ

曽我部:さあ、始まりました『SONG LIST』。MCの曽我部恵一です。

小田:MCの小田朋美です。

曽我部:カルチャーメディア「CINRA.NET」の編集部からお送りしております。

左から:小田朋美(CRCK/LCKS、DC/PRG)、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)

曽我部:僕たち、「はじめまして」ではないんですよね。

小田:去年のNegiccoの『NEGi FES』でお会いしましたよね。曽我部さんはサニーデイ・サービスで出ていらしてて、私はCRCK/LCKSっていうバンドで。

曽我部:そっか! その時、お話しましたよね。

小田:「こんにちは、曽我部さん」みたいな感じでお声がけして……あの、軽く流された感じがありました(笑)。

曽我部:いや、あそこね、楽屋のケータリングがすごかったんですよね。

小田:すごかったですね!

曽我部:持ち帰っていいカップラーメンとか。

小田:あった!

曽我部:いろんなものがあって、それにもう夢中だったんです。本当にすみません(笑)。

小田:私も10個くらい持ち帰りました(笑)。

曽我部:そんな2人でやっていきましょう。さて、この番組では、決められたテーマを元に、みんなでオリジナルのソングリストを作っていきます。

小田:今回のゲストは、カネコアヤノさんです。

カネコ:よろしくお願いします。

カネコアヤノ
弾き語りとバンド形態でライブ活動を展開中。2016年4月には初の弾き語り作品『hug』を発表、その後、続々と新作をリリースする。2017年9月には初のアナログレコード作品『群れたち』、2018年4月に新作アルバム『祝祭』を発表し、このアルバム2作は各所で高い評価を獲得する。そして2019年1月に7インチ『明け方/布と皮膚』を、さらに4月にはシングル『愛のままを/セゾン』をリリース。9月にフルアルバム『燦々』を発売し、11月13日に弾き語り再録アルバム『燦々 ひとりでに』をCDとカセットで発売する。

曽我部:カネコさんには、本当によく会うんですよ。あのね、音楽業界で一番会う。

カネコ:わかります(笑)。一番会います、私も。

曽我部:月に3回くらい会ってるもんね。

小田:けっこう多いですね!(笑)

曽我部:この前もね、韓国で一緒のイベントに出してもらって。その時もカネコさんのライブを観たんですけど、いやぁ……、すごかった。

カネコ:曽我部さんは弾き語りをやってる方のなかで一番に尊敬していて。だから、そう言っていただけるのが本当に嬉しくて。

曽我部:よかったんですよ、本当に。小田さんは?

小田:私は「はじめまして」で。ただ、私ではないんですけど、私の友人にOD(オーディー)っていう人がいて……。

カネコ:OD?

曽我部:小田さんですか?

小田:いえ、友人なんですけど……。その人がSPANK HAPPYっていうユニットをやっていて。

曽我部:ああ、そういう体なんだ(笑)。

小田:体じゃないんですよ!(笑)ODがフェスでカネコさんとすれ違ったりはしてるんですけど、まだライブは拝見できていなくて。動画を見て本当にかっこいい、本当に素敵だなと思っていました。はじめまして、です。

カネコ:はじめまして(笑)。

ソングリストのテーマは「私が猫と聴きたい曲」

曽我部:というわけで。今日、カネコさんと完成させるソングリスト。テーマは、なんでしょう。

小田:テーマは、「私が猫と聴きたい」ソングリスト、です。

カネコ:聴きた~い。

曽我部:カネコさん、猫がお好きじゃないですか。

カネコ:はい、猫が好きです。

曽我部:ジャケットも猫のジャケットだし。あの猫ちゃんは飼われてる猫です?

カネコ:そうです。

小田:そうなんだ!

カネコ:マイキャット。

小田:すごく上品な猫ですよね。

カネコ:2匹!

曽我部:そう、同じ種類の子が2匹いるんだよね。

小田:そうなんだー。

カネコ:もう1匹は、もっと顔が潰れてて、ブラックホールみたいになっちゃってるんですけど(笑)。

曽我部:ジャケットでみるとサイズ感がわからないんですけど、大きいんですか?

カネコ:これくらい。3.5キロくらいしかなくて、ちっちゃいんです~。

曽我部:ちょっとムスッとした、機嫌悪そうな顔してるのがいいよね。

カネコアヤノ『燦々』を聴く(Spotifyを開く

カネコ:そう、あれがいい。「どうしたの~?」っていつも可愛がってて。私、実家でも2匹飼ってて、ずっと2匹ずつ飼ってるんです。

曽我部:僕は雨の日に、外を眺めている猫が大好きでね。

カネコ:わかるー! 可愛いですよね。

曽我部:ずっと見ていられる。小田さん、猫は?

小田:猫はね、飼ったことがなくて。亀を飼ってます。

カネコ:いいですね、亀。

小田:亀、めちゃめちゃ可愛いんですよ。

曽我部:リクガメ?

小田:ミドリガメなんですけど、道を歩いてたんですよね、亀が。

カネコ:えっ。可愛い……。

小田:それを拾って(笑)。そしたら、今こんなになっちゃってすごいんですよ。

カネコ:何歳ですか?

小田:拾ってから4年目くらいで。

曽我部:4年でそんなに大きくなるんですか?

小田:うん。餌をあげただけ大きくなっちゃうんですよね。

カネコ:止める方法はあるんですか、大きさを。

曽我部:ケースが小さいと、あまり大きくならないとか?

小田:そうそうそう、言いますね。ケースの大きさと餌に比例して大きくなるみたいで。だから、たぶん餌をあげないってことが、大きさを止める方法になっちゃう(笑)。

カネコ:餌をあげなくても暮らせるんですか、亀って。

小田:亀は10日間くらいなら大丈夫らしくて。さすがにちょっとかわいそうだからあげるんですけど。

曽我部:ザリガニとかも、餌をあげなくていい。

カネコ:え、そうなんですか?

小田:強いんですよ……。

曽我部:ザリガニ、2年くらい餌をあげなくても生きてた(笑)。

小田:2年ってちょっと虐待じゃないですか!(笑)っていうか亀トーク大丈夫ですか? 今日のテーマ、猫なのに(笑)。

曽我部:今度、亀もやりたいですね。「亀と聴きたい曲」も。

カネコアヤノの1曲、YMO“君に、胸キュン。”

曽我部:まずは1曲目、カネコさんの選曲は、YMO(Yellow Magic Orchestra)の“君に、胸キュン。”。

YMO(Yellow Magic Orchestra)の“君に、胸キュン。”を聴く(Spotifyを開く

曽我部:これなんだ。

カネコ:ふふっ。私は家に猫がいるから、自分の猫のことを考えちゃったんですけど。この曲って、ミュージックビデオで踊ってるじゃないですか。私は家で音楽を流してるときとかに、猫を抱っこして躍らせたりしてるんですよ。猫には迷惑かもしれないんですけど(笑)。だから、このミュージックビデオも流して、躍らせたい……。

小田:まだやったことはないの?

カネコ:そう。このテーマを考えたときに、やりたいかも……って思って(笑)。

曽我部:この曲好きなんですよね、元々ね。

カネコ:好き好き好き。好きで一番に「これだわ」って。しかも、タイトルも「猫に、キュン」みたいな。

小田:タイトルがいいですよね。「、」の使い方。「君に、」って、ここで切るのがすごいなって。「、」って大事じゃないですか。サニーデイ・サービスとかも、「サニー・デイサービス」にしちゃったら……。

一同:爆笑

曽我部:本当だ(笑)。あるんですけどね、そういうとこも。

小田:ceroの現場で(小田はceroのサポートメンバーとしても活動中)、地方に行ったとき、実際にあったんですよ(笑)。

曽我部:そう、あるんですよ。けっこうある(笑)。しかもそれをみんながSNSにあげたりするんです。写真を撮ってね。みなさん、やめてくださいね(笑)。

でも、この曲は本当に好きで、カバーもしたことがあって。初めて聴いたのは、小5の時かな。親にシングル盤を買ってもらってね。いまだに持ってるし、いまだにしょっちゅう聴くのね。

Sugiurumn, 曽我部恵一の“君に、胸キュン。浮気なヴァカンス”を聴く(Spotifyを開く

カネコ:うわー、素敵。めちゃめちゃ。

曽我部:本当に好きで。この曲は、魔法があるよ。

カネコ:わかります。そんな感じがする。

曽我部:夏の透明感。

カネコ:渚! って感じがする。

曽我部:「憧れ」みたいなのも感じるよね。

小田:最初に<キュン>で始まるとこもいいですよね。

カネコ:あそこいいですよね。声がいい。

曽我部:これが出た時ね、細野(晴臣)さんが宣伝しに『笑っていいとも!』に出たんだよね。俺、それを見てるんですよ。リアルタイムで。

カネコ:すごい! リアルタイムで羨ましいです。

小田朋美の1曲、Cornelius”Drop”

小田:続いては、私の選んだ「私が猫と聴きたい曲」。Corneliusの”Drop”です。

Cornelius“Drop”を聴く(Spotifyを開く

曽我部:選曲の理由はなんですか?

小田:まず、猫は飼ったことがないから、正直わからないなと思って。それで知り合いの猫好きに訊いてみたら、「猫によるんじゃない?」って言われて。

曽我部:たしかに。猫によるかもしれないね。

小田:そう。それでしょうがないから、申しわけないんですけど、「亀と聴きたい曲」を選びました。ごめんなさい……。

曽我部:それ、今度またやりましょうって言ったじゃないですか!(笑)

小田:亀になっちゃった(笑)。

曽我部:なんで「亀と聴きたい曲」で、Corneliusなんですか。

小田:うちの亀はパーカッションが好きなんですよね。パーカッションを聴くと反応がすごくて。

カネコ:え、可愛い……。

曽我部:この曲、ぽちゃぽちゃいってるから思い出すんじゃない?

小田:そうそう! 昔の記憶がよみがえる。

曽我部:ぽちゃぽちゃやっていたときのこと。それで迷って道端で拾われたんだよね。そうだー、ぽちゃんっていうからかぁ。

小田:そう、それでこれを猫と聴いたら、猫はどうかなって。

曽我部:うーん、猫はぽちゃぽちゃ、あんまり関係ないですよね(笑)。

小田:あんまり、よくない?

曽我部:う~ん、水辺……。

カネコ:水は嫌い……。

小田:あ、嫌いなんだ。

カネコ:うん~、大嫌い。

小田:あ、じゃあダメですねこの曲(笑)。

一同:笑

曽我部:でも、いいんじゃないですか。あえてね。うん(笑)。

曽我部恵一の1曲、遠藤賢司“カレーライス”

曽我部:続いては、僕が「猫と聴きたい曲」を選びました。遠藤賢司さんの“カレーライス”という曲です。

遠藤賢司“カレーライス”を聴く(Spotifyを開く

曽我部:猫ちゃんと遠藤賢司さんご本人と彼女の3人でいる部屋で、彼女がカレーライスを作ってるんですよ。遠藤賢司さんがギターを弾いてて、猫ちゃんがいるっていう空間を描いた曲なんですよね。だから、猫ちゃんと聴きたい曲って言われて僕は、ちゃんと猫が入ってる曲を選びました。

小田:世界観のなかに猫を。

曽我部:遠藤賢司さんは、猫ちゃんがすごく好きで。代々ずっと猫ちゃんを飼ってて。でもね、最初に飼ってた寝図美(ねずみ)ちゃんっていう猫ちゃんがね……

小田:寝図美ちゃんっていう猫ちゃん(笑)。

カネコ:え~可愛い……。

曽我部:それがね、引越しで飼えなくなって。それで、細野さんちに行ったみたいよ。

カネコ:そうだ。中野サンプラザに細野さんのワンマンを観に行ったときに言ってました、それ。うちに来たって言ってた。寝図美さん。

曽我部:もらってくれたんだって。

小田:繋がりました。

曽我部:繋がりましたね、最初のYMOに。間に亀を挟みつつ(笑)。

小田:挟みましたね(笑)。

曽我部:亀はなんてお名前なんですか。

小田:ゲンっていう名前です。

カネコ:強そう!

曽我部:男子なんだ。

小田:調べ方があって、肛門のあたりを見るんですよね。見て、雄だと思ってゲンって名付けたら、大きくなったら雌だってことがわかって。

カネコ:えーっ!(笑)

曽我部:亀の雄雌ってあるの。

小田:あるんですよね。しっぽの長さとかで見分けるみたいで。

カネコ:それは、大きくなってから「雌だった!」って気づいたんですか?

小田:そう。子どもの頃は、ちょっと見分けがつきづらくて。大きくなったら、明らかに雌だったので。

曽我部:じゃあ、ゲン子ですね。

カネコアヤノの2曲目、高田渡“日曜日”

曽我部:ソングリスト4曲目は、カネコアヤノさん。よろしくお願いします。

カネコ:高田渡さんの“日曜日”という曲を選びました。

高田渡“日曜日”を聴く(Spotifyを開く

曽我部:この曲って、どのアルバムに入ってましたっけ?

カネコ:あの白いジャケットに入ってた……。でも、私はラジオみたいになってる作品で聴いて。

小田:あっ、私もそれ聴きました。最初に口上があって。

カネコ:そうそうそう。

曽我部:いい曲だね。これは渡さん、喫茶店にいるんだよね。

カネコ:私、この『SONG LIST』の選曲をしてるときに高田渡さんを流しながら洗濯物を干してたんですけど、その間もずっと近くにいるんですよ、うちの猫は。その日がちょうど日曜日で、自然に一緒に聴きたい曲って、こういう日常的に流れているような曲なのかなと思って、この曲にしてみました。

曽我部:なるほど。猫ちゃんと聴きたい。普通ってことだよね。

カネコ:そう。私の場合、家に猫がいて一緒に暮らしてるのが普通で、私が普通に暮らしてるときに猫はゴロンってしていたり、それが普通だから。私が普通のときに聴ける曲が、「私が猫と聴きたい曲」なのかなって。

小田:普段はスピーカーで聴いたりするんですか。

カネコ:そうですね。洗濯物とかを干してるときは、iPhoneから流してるときもあるし、レコードプレイヤーで流してるときもあります。

曽我部:すーって入ってくる曲ですよね。

カネコ:そうそう。それがいいなって。

曽我部:渡さんの曲って、そうだよね。メッセージとか、そういうことじゃなくて。

カネコ:馴染みが。

曽我部:馴染みがあるよね。すーってね。どうしてなんすかね(笑)。

カネコ:なんなんですかね。

曽我部:しゃべってるのの延長線で歌がある。

カネコ:本当に。このしゃべりから入るのも、すごい自然な流れ、本当に。それもすごい好き。

曽我部:いい曲でした。

カネコ:うん、いい曲。

小田朋美の2曲目、矢野顕子”ひとつだけ”

小田:続いて私が選んだ「私が猫と聴きたい曲」は、矢野顕子さんの“ひとつだけ”。

矢野顕子“ひとつだけ”を聴く(Spotifyを開く

曽我部:これってアルバムの1曲目でしたっけ? このアルバムいいんだよなあ……。やっぱアッコちゃん好きなんですか。

小田:好きですね~。

曽我部:いいね、ポップでね。矢野顕子さんの“ひとつだけ”。

小田:正直なところを言うと、矢野顕子さんの“右手”という曲を選ぼうとしてたんですよ。カバーなんですけど。『音楽堂』っていうアルバムに入ってて、そのジャケットが猫が飛んでてすごい素敵で。でも、Spotifyに入ってなかったんですよね。

曽我部:それは、誰のカバーなんですか。

小田:ELLEGARDEN。

曽我部:え!

小田:私も実はちゃんと知らなくて。「そういえば!」と思って調べたら、ELLEGARDENのカバーなんだけど、本当に全然違う曲になってて。メロディーとかが全然違う。

曽我部:あっこちゃん節になってるんだ。

小田:そうそう。あっこちゃん節になってて。すごい好きなカバー。

曽我部:何を歌ってもね。この人節になっちゃいますもんね、矢野顕子さん。でも“ひとつだけ”も、すごい名曲ですよね。

小田:本当に。(忌野)清志郎さんと歌ってらっしゃるのも、すごくいい。

曽我部:これ、なんで猫ちゃん……。それは“右手”がなかったからか。

小田:そうです、ごめんなさい。すごい……ひとりだけ猫から離れてる感じに……。

曽我部:大丈夫です(笑)。

WOWOWでの放送では、カネコアヤノが“かみつきたい”を弾き語りで披露

曽我部恵一の2曲目、DANGER“上品な猫みたいな”

曽我部:では次、私が選曲しました。梅津和時さん。

DANGER“上品な猫みたいな”を聴く(Spotifyを開く

カネコ:これ、歌ってるのは……?

曽我部:清志郎さんです。梅津さんの「どくとる梅津バンド」っていうのに、忌野清志郎さんが合体してDANGERっていうグループをやってたんですよね。ユニットっていうか。そのDANGERの“上品な猫みたいな”っていう曲です。

小田:すごい曲ですね。

カネコ:いい曲。

曽我部:今気づいたんですけど、俺、猫と聴きたいっていうか、猫が出てくる曲を選んでますね(笑)。

カネコ:面白い(笑)。

小田:猫にとってはどうなんでしょう(笑)。

曽我部:猫にとっては……猫が出てきたからと言っても……どうかなってことですよね。

小田:難しいですよね。猫の気持ち。

曽我部:だからカネコアヤノちゃんが選んだ渡さんみたいに、「普段」みたいなほうが猫にはいいんじゃない? こんな猫猫猫猫言われてもねぇ……(笑)。

小田:自分のことを歌われてもね。

曽我部:すみません。

小田:いや……私も亀だったんで……。

曽我部:でも、好きなんですよ、この曲。

カネコ:好きな曲を選ぶのが、一番いいんじゃないですかね。いいリストになった気がします、すごく。

曽我部:そうですね、バランスがいい。猫が出てくる曲、本当に猫を飼ってる人が普段聴いてる曲、亀を飼ってる人の曲。

小田:亀……ちょっと関係ないですけどね(笑)。でも、そうですね。

カネコ:すごいいいと思います、うん。ふふふ。

お知らせコーナー

曽我部:というわけで、いいプレイリストができあがり、そろそろ終了のお時間となりました。カネコさん、情報の告知とかしておきたいことありましたら。

今回完成したプレイリスト「私が猫と聴きたい曲」(Spotifyを開く

カネコ:あのですね。『燦々』というアルバムがあるんですけど、それを全曲を弾き語りしたアルバム、『燦々 ひとりでに』というCDとカセットが発売中でございます。

曽我部:カセット!

小田:カセットいいですね。

カネコ:いいんです。これも、そういえばジャケットを猫のモノクロで作りました。

曽我部:別のショット?

カネコ:うん。CDをこうやって埋めてるやつで。カセットはぺろってやってるやつ。

『燦々 ひとりでに』CDジャケット

曽我部:親ばかですよね。

カネコ:そうですよね。

曽我部:いいなー。

カネコ:最近、暴走しすぎかなって、ちょっと。

曽我部:いい、いい。もうちょいいってください。

カネコ:わかりました。もうちょっとやります。それと、ワンマンツアーが2020年の1月から『カネコアヤノ TOUR 2020 “燦々”』がスタートします。弾き語りで4カ所、バンドで6カ所行くんです。

曽我部:いやもう、カネコアヤノさんのライブは本当にいい。今、生で体験してほしいライブ。バンドも弾き語りもいいんだよな~。

カネコ:まじで嬉しいです……。

曽我部:こないだ地方に行って、空港からの車のなかで「疲れたな~」って思ってたときに、ラジオからカネコさんのライブが流れてきたの。バンドのスタジオライブ。一気に目が覚めて。これはいい~! と思って。バンドもいいんですよ。

カネコ:嬉しい! メンバーみんな熱いんです。

曽我部:いいバンドなんですよ、本当に。

小田:ひとつのライブで、弾き語りとバンド両方やるっていうのはないんですか?

カネコ:あまりやることがないですね。そういう日があってもいいかなって考えてます。

曽我部:ニール・ヤングとかさ、最初に弾き語りでやってバンドが出てきて……とかやるよ?

カネコ:やろう!

曽我部:それもいいよね。お得っていうか、お客さんはめっちゃ嬉しい。小田さんは、何か告知ありますか?

小田:CRCK/LCKSっていうバンドをやっているんですけど、1枚目のアルバムを10月に出して、2枚目のアルバムを12月18日に発売しました。それをよかったら、聴いてほしいなっていう。

曽我部:アルバム発売中なんですね。セカンドアルバム。

小田:ごめんなさい。ボリューム1、2みたいな形にしていて、アルバム自体は4枚目みたいなんですけど。ボリューム1、2ということで発売しているのでよかったら。

CRCK/LCKS『Temporary vol.2』を聴く(Spotifyを開く

曽我部:私もいろいろとやっておりますので……Instagramやってます!

小田:え~! 曽我部さんのInstagram見てみたい! 何をあげてるんですか?

曽我部:自分です。自撮りもします。自分をあらゆる角度から撮ってあげてます(笑)。だから、ご飯を食べる自分、ランニングする自分、遊んでる自分。仕事する自分。全部自分です。見てください。

カネコ:見ます。

曽我部:というわけで、今日選曲したプレイリストはSpotifyにプレイリストがアップされるので、そっちもチェックしてください。それではまた、お会いしましょう! さようなら~。

番組はYouTubeでも公開中

番組情報
『SONG LIST』

WOWOWとCINRA.NETがタッグを組んだ音楽トーク番組。2019年12月3日(火)から毎週火曜にWOWOW、12月5日(木)から毎週木曜21:45~歌謡ポップスチャンネルで放送。

MC:
オカモトレイジ(OKAMOTO'S)
小田朋美(CRCK/LCKS、DC/PRG)
曽我部恵一(サニーデイ・サービス)
西寺郷太(NONA REEVES)
ピエール中野(凛として時雨)
manaka(Little Glee Monster)
Yuto Uchino(The fin.)

プロフィール
カネコアヤノ

弾き語りとバンド形態でライブ活動を展開中。2016年4月には初の弾き語り作品『hug』を発表、その後、続々と新作をリリースする。2017年9月には初のアナログレコード作品『群れたち』、2018年4月に新作アルバム『祝祭』を発表し、このアルバム2作は各所で高い評価を獲得する。そして2019年1月に7インチ『明け方/布と皮膚』を、さらに4月にはシングル『愛のままを/セゾン』をリリース。9月にフルアルバム『燦々』を発売し、11月13日に弾き語り再録アルバム『燦々 ひとりでに』をCDとカセットで発売する。



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「Kompass」は、ネットメディア黎明期よりカルチャー情報を紹介してきたCINRA.NETと、音楽ストリーミングサービスの代表格Spotifyが共同で立ち上げた音楽ガイドマガジンです。ストリーミングサービスの登場によって、膨大な音楽ライブラリにアクセスできるようになった現代。音楽の大海原に漕ぎだす音楽ファンが、音楽を主体的に楽しみ、人生の1曲に出会うガイドになるようなメディアを目指し、リスニング体験を交えながら音楽の面白さを紹介しています。

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