BRING ME THE HORIZON来日インタビュー 彼らが痛みを歌うわけ

BRING ME THE HORIZON来日インタビュー 彼らが痛みを歌うわけ

2019/12/25
インタビュー
矢島大地(CINRA.NET編集部)
後藤美波(CINRA.NET編集部)
テキスト・編集:後藤美波(CINRA.NET編集部)

自分が世界をダメにしながら死んでいくっていう風には思いたくない。(オリヴァー)

―一方で、そういった若者が感じる絶望とか辛さって、時代とともに変わる部分もありますよね。たとえば今の時代は、自分が大人になった時に地球がなくなっているかもしれないという恐怖と切実に戦っている子供たちもいます。今30代前半のみなさんと私は同世代ですが、それって私たちが子供の頃にはなかった種類の絶望や恐怖だったりすると思うんです。

オリヴァー:気候変動は自分たちにとっても重要なトピックで、もっと真剣に向き合わなければいけない問題だと思う。まだ希望はあるし、子供たちや若者がすごく頑張っているのは素晴らしいことだと思うんだけど、だからといって俺らの世代や上の世代が「どうせ地球がなくなる頃に自分は死んでるし」っていう態度を取るのはどうかなと思うんだよね。自分が世界をダメにしながら死んでいくっていう風には思いたくない。

オリヴァー・サイクス(Vo) 撮影:Masanori Naruse
オリヴァー・サイクス(Vo) 撮影:Masanori Naruse

オリヴァー:地球に今起きていることを考えると、暗い気持ちになるよね。「大量絶滅」なんて言葉は人をうんざりさせる。でもだからってマイナスなことばかりに目を向けて、諦めてしまうわけにはいかない。少しでも早くプラスな行動に変えていかなければいけないと思う。

BRING ME THE HORIZONの最新曲“Ludens”。謎の現象の発生で人類が分断された世界を舞台にしたPlayStation®4ゲーム『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』に提供した最新曲(Spotifyを開く

―自分たちの世代の責任も感じますか?

オリヴァー:地球って人間の体と同じだと思うんだよね。ドラッグ中毒だった俺はとことん自分で自分の体を痛めつけてたけど、リハビリに入ってクリーンになったら不思議なことに回復していくものなんだよ。

変な例えかもしれないけど、俺たちは世界をめちゃくちゃに痛めつけてる。これを一回やめて回復させてあげれば絶対なんとかなるはずだ。自分たちの世代が今の状態を変えるきっかけになる世代にならないといけないと思ってるよ。これは俺たちの世界だし、全ての人に責任がある。

オリヴァー・サイクス(Vo) 撮影:Masanori Naruse
オリヴァー・サイクス(Vo) 撮影:Masanori Naruse

―バンドとしてもより広くメッセージを伝えていきたいと思いますか?

オリヴァー:政治家とか力のある人は金や利権が絡んでなかなか動こうとしない。俺たちは世界で一番ビッグなバンドってわけじゃないけど、それでも微力ながらメッセージを広めたり、ポジティブな変化を生んだり、そういうことに貢献できるように、自分たちにできることをやっていきたいと思ってる。

希望が全くないわけじゃないと思うんだ。すぐにでも状況を変えなきゃいけないと思うけど、まだ遅くはない。俺たちにとっても大きなトピックだし、これからももっと発信していきたいと思うよ。人間がなんで生きているのかって考えると、再生をしてレガシーを作っていくのと同時に、100万年後も人間が生きているようにこの惑星を残していくためだと思うから。


BRING ME THE HORIZON『amo』収録曲“Throne”

BRING ME THE HORIZON 撮影:Masanori Naruse
BRING ME THE HORIZON 撮影:Masanori Naruse

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リリース情報

BRING ME THE HORIZON『amo : japan tour edition』
BRING ME THE HORIZON
『amo : japan tour edition』(CD)

2019年11月13日(水)
価格:2,530円(税込)
SICP-6224

1. i apologise if you feel something
2. MANTRA
3. nihilist blues (feat. Grimes)
4. in the dark
5. wonderful life (feat. Dani Filth)
6. ouch
7. medicine
8. sugar honey ice & tea
9. why you gotta kick me when i'm down?
10. fresh bruises
11. mother tongue
12. heavy metal
13. i don't know what to say
14. Throne
15. Happy Song
16. Drown
17. Avalanche
18. Shadow Moses
19. Sleepwalking
20. Can You Feel My Heart

BRING ME THE HORIZON『amo』
BRING ME THE HORIZON
『amo』(CD)

2019年1月30日(水)
価格:2,420円(税込)
SICP-5940

1. i apologise if you feel something
2. MANTRA
3. nihilist blues (feat. Grimes)
4. in the dark
5. wonderful life (feat. Dani Filth)
6. ouch
7. medicine
8. sugar honey ice & tea
9. why you gotta kick me when i'm down?
10. fresh bruises
11. mother tongue
12. heavy metal
13. i don't know what to say

プロフィール

BRING ME THE HORIZON
BRING ME THE HORIZON(ぶりんぐ みー ざ ほらいずん)

2004年に結成、イギリス/シェフィールド出身の5人組ロック・バンド。2005年にヴィジブル・ノイズよりデビューし、フル・アルバムを3作リリース。2013年、初期メンバーギタリストのジョナが脱退し、新たにキーボーディストとしてジョーダン・フィッシュが加入。同年にアルバム『センピターナル』でRCA UKからのメジャー・デビューを果たす。2015年、通算5作目『ザッツ・ザ・スピリット』で、過去最高の全米・全英チャート初登場2位を記録。2019年1月、6作目『アモ』を発売し、キャリア史上初の全英チャート1位、そしてグラミー賞ノミネートを獲得。同年8月には約5年振りの来日を果たし<サマーソニック2019>へ出演、また新木場STUDIO COASTでの単独公演をソールドアウトさせた。

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