映画『BLUE GIANT』とリンクする馬場智章と石若駿の物語。10年でジャズの聴かれ方はどう変わった?

2013年の連載開始以来、シリーズ累計920万部超の人気を誇るジャズ漫画『BLUE GIANT』がついにアニメ映画化され、2月17日より全国公開がスタートした。「音が聞こえてくる漫画」と呼ばれてきた原作を映画化するにあたって、音楽はピアニストの上原ひろみが担当。挾間美帆らも参加したオリジナルサウンドトラックも大きな話題を呼んでいる。

世界一のジャズプレーヤーを目指す主人公・宮本大たちが結成するトリオ「JASS」の演奏を上原とともに担当したのが、オーディションで選ばれたサックス奏者の馬場智章と、上原のラブコールにより参加が決まったドラマーの石若駿。ともに北海道出身の同い年で、小学生からの知り合いであり、ともに若くして東京やニューヨークで活躍してきた2人は、まさに『BLUE GIANT』の物語を実際に体現してきたかのようだ。

そんな馬場と石若の2人に、アニメのキャラクターの演奏を演じるという稀有な経験について、そして、この10年で日本におけるジャズの聴かれ方がどのように変化したのかについて、それぞれの視点で語ってもらった。

『BLUE GIANT』の大と玉田ともリンクする、馬場と石若の友情物語

―お二人はもともと札幌ジュニアジャズスクール時代からのお知り合いだそうですが、初めて会ったのは何歳のときなんですか?

石若:9歳くらいかな?

―じゃあ、大と玉田(『BLUE GIANT』の主人公で、高校の同級生でもある宮本大と玉田俊二)よりも長い付き合いですね(笑)。

石若:小学校のときはビッグバンドの練習が毎週末あって、夏休みは北海道内のジャズフェスをツアーして……楽しかったよね。「毎週修学旅行」みたいな(笑)。

馬場:あんまり「スクール」っていう感じじゃなくて、「上手く演奏しよう」とかよりも、「みんな仲良く楽しく演奏しましょう」みたいな感じで。

―とはいえ、馬場さんにしろ石若さんにしろ、卒業生たちが多方面で活躍をしているわけで、「まずは楽しむ」ということがいかに大事かを考えさせられますね。『BLUE GIANT』にも友情物語的な側面があるわけですが、お二人の中で「このときのことはよく覚えてる」という共通の思い出はありますか?

石若:高校2年生のときに、ボストンのバークリー(音楽大学)のサマーキャンプで5週間寮に入って、みんなでジャズを勉強したんですけど……濃い時間だったよね。

馬場:濃かったね。2~3人ずつに分かれてドミトリーで5週間生活したのですが、みんな仲良くなって、ずっと遊んでました。でも、そのときのメンバーもいまやいろんなところで活躍しているミュージシャンばっかりで。

―「遊んでた」というのは、「音を出して遊んでた」ということ? それとも、文字通り「遊んでた」?

馬場:もちろん、一緒にセッションをしたりもしたんですけど、当時流行っていた、はんにゃさんのズクダンズンブングンゲームをよくしてました(笑)。あの動きキレッキレの向こうの人たちと一緒にとにかくやるっていう。

石若:みんなで輪になってね。

馬場:寮のエレベーターを降りたところにちょっとしたスペースがあって、そこで10人くらいで輪になって、ずっとズクダンズンブングンゲーム(笑)。

―ズクダンズンブングンゲームは国境を超えるんですね(笑)。馬場さんがテナーをやるきっかけが石若くんだったという記事をチラッと拝見したのですが。

馬場:ぼくはもともとアルトをやっていて、小学校5年くらいでテナーに転向したのですが、当時は背が低くて、テナーだとギリギリ下の手が届くくらいで、大きいし、重いし、正直あまり好きじゃなかったんです。でも、当時駿にいろんな音楽を教えてもらっていたなかで、マイケル・ブレッカーを聴いたときに、「テナーかっこいいかも」と思って。そこから本格的にテナーにハマったので、大きなきっかけでしたね。

Michael Brecker『Tales From the Hudson』(1996年)を聴く(Spotifyを開く

10代で北海道から上京した石若。「『東京のジャズシーンをみんなちゃんと考えた方がいいんじゃないか』みたいな話をしていた」

―10代で北海道から上京して、同世代と切磋琢磨しながら、自分たちのシーンをつくり上げていった石若さんからすると、『BLUE GIANT』の物語は自分と重なる部分が多かったのではないでしょうか?

石若:そうですね。みんなでざっくばらんにジャズについて話をしたり、「お前はもっとこうした方がいい」みたいなことを言い合うのって、最近あんまりしなくなっちゃった気がしますが、「こんな感じのときもあったなあ」って、昔を思い出しました。

―当時は夜な夜なジャズについて語り明かしていた?

石若:大学の先輩でアーロン・チューライというピアニスト兼ビートメーカーがいて、彼と一緒にやっていたときは音楽の話でとても熱くなって、泣いたりしてました。

Aaron Choulai Quintet『VADA TAUDIA』(2017年)を聴く(Spotifyを開く

石若:吉本さん(サックス奏者の吉本章紘)もいて、それこそ「東京のジャズシーンをみんなちゃんと考えた方がいいんじゃないか」みたいな話をしたり。

―まさに『BLUE GIANT』と同じですね。

馬場:吉本さんもそうだし、ぐっさん(サックス奏者の西口明宏)もアメリカから帰ってきて、バッキバキのときでしょ?

石若:そう。ちょうどみんな日本に集まってきた時期で、2010年くらいかな……夜な夜な話をして、ぼくは泣いてました(笑)。

―馬場さんは2011年からバークリー音楽大学に行かれたわけですが、当時はいかがでしたか?

馬場:とてもトガってましたね。せっかくアメリカに行くんだから、とりあえず最初の一年は日本人とはつるまずに、外国の人としか遊ばないぜって思って……それは一年で終わったんですけど(笑)。

馬場:ぼくがいまでも一緒に演奏しているドラマーの小田桐和寛が同期にいて、彼とはいつもジャズの話をしてました。あとは、それからちょっと後の話ですけど、J-Squadに参加したときは、みんなキャリアが圧倒的に上の人ばっかりで、ボロクソに言われました(笑)。

J-Squad『J-Squad Ⅱ』(2018年)を聴く(Spotifyを開く

―黒田卓也さんたちとのバンドですね。

馬場:レコーディングのときは、冷や汗止まらなかったですもん。同じ管楽器として黒田さんが隣にいてくれたから、「大丈夫。ええねん」って、励ましてくれたんですけど……でもみんな怖かったです(笑)。

ジャズシーンにおけるトッププレイヤーの馬場と石若は、10代のキャラクターのフレッシュな演奏をどう演じた?

―アニメのキャラクターの演奏を担当するというのはなかなかない経験だったと思いますが、実際にやってみていかがでしたか?

馬場:とても難しかったです。やっぱり……自分とのせめぎあいですよね。ひろみさんや駿と一緒にレコーディングをして、「こうやったらかっこいいな」って、その瞬間に思うフレーズや間の取り方がパッと浮かぶんですけど、でもそれをやっちゃうと、ひろみさんに「大っぽくない」って言われちゃうので、浮かんだものを必死に受け流しながら演奏するというか。

―宮本大の演奏をどのように捉えて、どのように再現していったのでしょうか?

馬場:大は音の大きさとか圧が特徴的なんだろうなと思っていましたが、普段と同じように録音をして、その音量を機械的に上げても、音圧は上がらないんですよね。なので、普通こんな音圧を出したら、音程も悪くなるし、指と連動しなくなったりするけど、今回はずっと150%で音を出し続けて。

馬場:「ソロを二回ししてください」みたいなときも、本来は起承転結をつけるために最初は抑えて吹きたいんだけど、大の場合は最初からバキバキに吹かなきゃいけない。それだと後半ネタ切れしちゃうけど、でも後半さらにもう一段階盛り上げないといけないから、「もうこれしかないです!」みたいな、ホントに18歳っぽい、がむしゃらな感じでずっとやりました。

このレコーディングの時期にもちろん別の仕事もあったのですが、自分がどんなプレイヤーかわからなくなっちゃうくらい、すごく特殊な経験でした。

―石若さんの場合、玉田は初心者からのスタートだから、それも難しかったでしょうね。

石若:レコーディングでまず大変だったのは、「これはダメでしょ」っていう演奏が、「オッケーです!」になっちゃう、そのギャップに慣れることでした。だんだん楽しくなってはいったのですが、自分の演奏してる姿は見せずに、音だけで初心者の感じを出すためには、かなり大げさじゃないと伝わらなくて。自分では初心者っぽく叩いたつもりでも、「まだ上手いです」とか言われたり。

馬場:コントロールルームで聴いていて、フレーズは確かにちょっと雑なんだけど、でもちゃんと制御されてるというか、崩してはいても、理に適った崩し方だったり、わかってる人の外し方だったりするんですよね。あと単純に、駿はもともと音がいいので、初心者にスティックを持たせて、バン!って叩いたときの音の出方にはなかなかならないんです。演奏を聴いて、ひろみさんがボソッと「音がきれいなんだよなあ」って(笑)。

石若:スティックの持ち方にしても、支点があって、「こう支えてこうやるといろいろできる」みたいなのがあるけど、あえてグーで、ドラえもんの手のように持って叩いたりもしました。

アニメのキャラクターと一心同体になった瞬間。映画のクライマックスとなる演奏シーンで考えていたこと

―やはり普段の自身の演奏とは全く別物で、それゆえの難しさがあったわけですね。

石若:でも智章が普段はやらないことをやって、大の演奏を演じてるのを見て、すごく感動しました。

馬場:えー! そうなの?

石若:崖っぷちで何かに必死にしがみついてるような状況がずっと続いている智章を見るのがすごく新鮮で、とても感動しちゃいました。このレコーディングが終わって、日野皓正さんのツアーでまた一緒になったときに、「なんか変わったな」って思ったんです。できる幅がそれまで100%だったのが、200%になってるような。

馬場:それ(井上)銘くんにも言われた。『BLUE GIANT』のレコーディングと日野さんのツアーが終わって、銘くんのバンドに参加したときに、「やばいね。どうしたの? なにかあった?」って。

石若:大が引き出した何かがあるんだ。

―大が雪祈(JASSのピアニスト・沢辺雪祈)に初めてサックスを聴かせるシーンは序盤のハイライトだと思うんですけど、あのシーンではどんなことを考えて演奏をしましたか?

馬場:あのシーンの演奏は本当に難しかったです。一日でいいのが録れなくて、「後日時間つくってもう一回録りましょう」ってなって、結局最後は演奏してる部屋を真っ暗にして、雰囲気をつくって演奏しました。

最初は「これでホントにいいのかな?」と思いながらやった部分もありましたが、あのシーンはレコーディングの後半だったので、だいぶ大を宿して演奏できたと思います。もしぼくが雪祈の立場で、大みたいな人が目の前に現れたら、実際感動するかもなって思いました。

―そして、やはり最後の「So Blue」での演奏シーンが映画のハイライトと言っていいかと思います。あのシーンはどんなことを考えながら演奏しましたか?

馬場:それまでの演奏は、大は大、玉田は玉田、雪祈は雪祈っていう、それぞれがプレイヤーとして、「個」でぶつかってるっていう感覚でしたが、「So Blue」での演奏は、初めて「一緒に何かをやってる」っていう、そういう録音になったかなって。

玉田も上手くなってきて、リンクできる部分が増えたし、大からしても、「玉田の音が聴こえてる」みたいな感覚というか。ぼくも若いときは自分ばっかりにフォーカスしちゃって、周りの音をあんまり聴いてなかったですが、でも自然と「周りの音が聴こえてくる瞬間」みたいなのがあって。特別意識せずとも、あのシーンではそうなってましたね。

―石若さんはいかがですか?

石若:最初は自分じゃなさすぎるところからスタートしたけど、玉田もだんだんうまくなっていったし、智章もどんどん大に近づいていったというか、それにすごく引っ張ってもらって、自然とあの世界観に連れて行ってくれたような感覚でした。

馬場:レコーディングのときもライブ会場みたいな感覚というか、「こういう演奏をしたらこのシーンに当てはまるんじゃないか」みたいな考えは吹っ飛んで、普通にその場で大として、ライブをしているような感覚になりました。

―本人とキャラクターが一心同体になった瞬間だった?

馬場:そうなった気がします。

上原ひろみ『「BLUE GIANT」オリジナル・サウンドトラック』(2023年)を聴く(Spotifyを開く

「前までは『日本に帰る』っていうことにマイナスの印象があって、正直ずっと『やっぱりアメリカだろ』と思ってたんですけど、実際日本に帰ってきて、その考えが変わってきた」(馬場)

―最後にちょっと大きなテーマで質問をさせてください。『BLUE GIANT』では基本的にジャズはマイナーで、一般の人からはとっつきにくいジャンルとして描かれています。そして、大や雪祈といったジャズに魅せられた10代の若者がそんな状況を変えて、自分たちの世代で新たなシーンをつくり出そうとしていきますよね。

漫画の連載が始まったのがいまからちょうど10年前の2013年で、それからの10年でまさに馬場さんや石若さんの世代の活躍があり、日本におけるジャズを取り巻く状況はリアルに変わってきたように思います。お二人の視点から見て、日本におけるジャズの聴かれ方はこの10年でどう変化したと思いますか?

馬場:僕はこの10年はほぼ日本にいなかったので、外から見た印象ですけど……アメリカではジャズがメジャーかというとそうでもなくて、結局マイナーなシーンだと思います。ただ、それでも人の目に触れる機会はすごく多いし、ニューヨークのジャズシーンとかは、観光客も含め、普段音楽に携わってない人でもライブを観に来て、「かっこよかった」って言ってもらえたりすることは多い。

馬場智章『Gathering』(2022年)を聴く(Spotifyを開く

馬場:それに比べて、日本はいまだに飲食店のBGMで耳にする程度だったり、一般の人からジャズミュージシャンの名前を聞くこともないですし、そういうことに寂しさを感じたりはします。

ただ、それこそ日本での駿の活動をずっと見てきて、ジャズだけではなく、いろんな界隈から石若駿が求められるようになり、それによって、ポップス業界も演奏や内容のクオリティがどんどん上がってると思うんです。

例えば、millennium paradeとかで演奏している駿が、今度はSMTKとかAnswer to Rememberでやりますってなったときに、いままでだったら見なかったお客さんの層がいたり、石若駿を通じていろんな音楽が人目に触れる機会が増えていると思います。

SMTK『SIREN PROBAGANDA』(2021年)を聴く(Spotifyを開く

馬場:そういう動きに伴って、日本でもすごく面白いプレイヤーが増えてきたというか、いい意味で媚びてない人たちが増えて、しかも、「お客さんとか関係ない」みたいにはならずに、そういう人たちにちゃんとお客さんがついてたりして。ぼくは日本に帰ってきて2年くらいになりますが、駿のAnswer to Rememberに携わると、やっぱり面白いんですよね。

Answer to Remember『Answer to Remember』(2019年)を聴く(Spotifyを開く

馬場:前までは「日本に帰る」っていうことにマイナスの印象があって、正直ずっと「やっぱりアメリカだろ」と思ってたのですが、実際日本に帰ってきて、いろんな作品に携わってみると、その考えも変わってきて。なので、逆にこれをもっと海外にも見せたいと思ったし、アメリカと日本をどちらも経験した自分がつくる音楽を、もっといろんな人に見てもらいたいと思うようになりました。

―今回の映画は『BLUE GIANT』の第一部を基にしたものですけど、原作はその後舞台を世界に移していくわけで、そこともリンクしますね。

馬場:『BLUE GIANT』の映画が公開されるのは、日本におけるジャズの大きなターニングポイントになるんじゃないかと思っています。音楽はひろみさんが担当しているから、もちろん媚びてない、かっこいいものだし、普段ジャズを聴かない人、山田さん、間宮さん、岡山さん(大、雪祈、玉田の声を担当した山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音)のファンの方とか、いろんな方が劇場に足を運んで、その人たちにこの音楽が少しでも届いたら、今後の日本はもっと面白くなるんじゃないかと思います。

「海外で起こってることを見て、積極的にミュージシャンが動き、コミュニティを開拓した10年だった気がします」(石若)

―石若さんはどうお考えですか?

石若:10年前に20代前半だった世代って、もうSNSが発達してて、YouTubeで何でも見れた世代だから、「海外ではこんなことになってるのか」みたいなものに憧れて、それを自分たちがやるにはどうしたらいいのかを考えてきた世代だと思うんです。

日本のジャズはちょっと閉ざされている……っていうと言い過ぎかもしれないけど、ちょっと別の場所にある感じというか、音楽シーン全体の中でも、混ざりが少ない場所みたいな印象がある。ぼくらの世代のジャズミュージシャンの仲間たちが、日本のジャズ界を大切に思っているからこそ、ポップスなどのオーバーグラウンドな音楽に携わるようになったムーブメントがあるけれど、果たしてその活動が実際にジャズという音楽の発展に還元できているかは分からないですし、もっとちゃんと音楽について冷静に考えなければ、と思ったりもします。

でも細かいやり方の話をすると、ぼくらやぼくらのもうひとつ上の世代は、普段音楽をやってない人との交流もたくさんして、カフェやバーやギャラリーなど、ジャズのライブハウスじゃなく以外でも、人の集まるところで演奏する機会もをすごく増やしてきました。海外で起こってることを見て、「こういうことをこういうところでやるのが面白い」と考えて、積極的にミュージシャンが動き、コミュニティを開拓した10年だった気がします。

作品情報
『BLUE GIANT』

原作:石塚真一『BLUE GIANT』(小学館「ビッグコミック」連載)
監督:立川譲
脚本:NUMBER 8
音楽:上原ひろみ
声の出演/演奏:宮本大 山田裕貴/馬場智章(サックス)
沢辺雪祈 間宮祥太朗/上原ひろみ(ピアノ)
玉田俊二 岡山天音/石若駿(ドラム)
アニメーション制作:NUT
製作:映画『BLUE GIANT』製作委員会
配給:東宝映像事業部
©2023 映画『BLUE GIANT』製作委員会
©2013 石塚真一/小学館
リリース情報
『BLUE GIANT オリジナル・サウンドトラック』

2023年2月17日(金)発売
価格:3,300円(税込)
SHM-CD:UCCJ-2220
プロフィール
馬場智章 (ばば ともあき)

1992年、北海道生まれ。2005年、タイガー大越氏により開催されたバークリー音楽大学タイアップの北海道グルーブキャンプを受講し優秀賞を受賞、2010年、テリ・リン・キャリントンが指揮するBerklee Summer Jazz Workshopのメンバーに選抜され奨学生として参加。2011年、バークリー音楽大学に全額奨学生として入学以来、テリ・リン・キャリントン、テレンス・ブランチャード、ジェイミー・カラムなどのグラミーアーティストと共演。2016年から4年間、テレビ朝日系『報道ステーション』のテーマ曲を所属するバンド、J-Squadで手掛け、アルバム『J-Squad』『J-Squad II』をリリースし、ブルーノート東京、フジロックフェスティバルなどにも出演。2020年に自身初のリーダーアルバム『Story Teller』を、2022年4月にセカンドアルバム『Gathering』をリリース。

石若駿 (いしわか しゅん)

1992年、北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。Answer to Remember、SMTK、SONGBOOK TRIOを率いる傍ら、くるり、millennium paradeなど数多くのライブや作品に参加。2022年6月、山口情報芸術センター(YCAM)にて、「自分自身との共演」をテーマに、石若駿+YCAM新作パフォーマンス公演『Echoes for unknown egos―発現しあう響きたち』を発表。アッセンブリッジ・ナゴヤにて、旧・名古屋税関港寮全体をステージとした回遊型パフォーマンス『石若駿×浅井信好ライブセッション』を行なう。自身のソロパフォーマンスが、山本製作所100周年記念モデル「OU-オウ」のPV、ドキュメンタリー映画『建築と時間と妹島和世』(2020年)の音楽に抜擢されるなど活動は多岐に渡る。



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