Night Tempoとシティポップを再定義。海外で愛される理由を考える

「ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく」。Night Tempoの今後の展望

―もともとNight Tempoさんは、フューチャーファンクのアーティストとして登場しましたが、Night Tempoさんが日本の音楽のカセットなどを買い始めたいまから10年くらい前には、まだフューチャーファンクはなかったと思うんですね。

Night Tempo:ヴェイパーウェイヴはテンポが遅くてトリップしたものが多いんですけど、それをもっとポップに近いダンス音楽にしたのがフューチャーファンクです。アニメなどのイメージにどんどん近づいてポップになっていったんですよね。ぼくが活動を続けるなかで、徐々にフューチャーファンクという言葉が浸透していったのは、すごく面白かったです。

Night Tempo“Tokyo Rouge (feat. Maki Nomiya)”

―Night Tempoさんが活動を始めたときには、ヴェイパーウェイヴはあったけど、シティポップとはつながってなかったってことですよね。

Night Tempo:日本のアニメは外国人から見るとクールなものが多かったので、ヴェイパーウェイヴはそれをネタとして使っていました。最初はすごく狭いシーンでしたが、どんどん広がってフューチャーファンクもジャンルみたいなものになりました。

―フューチャーファンクという言葉はどこからきたのですか。

Night Tempo:これは適当です。コミック作品『AKIRA』の未来的なイメージから浮かんだ「フューチャー」というワードに、達郎さんのイメージである「ファンク」を合わせた造語だと思います。外国人が思うかっこいい言葉を適当につけて、仲間内で使っていたら定着していきました。

―Night Tempoさんのリミックスや音楽性は、なぜいまのような形になったんですか。

Night Tempo:もともとDaft Punkが好きで、欧米のディスコやソウルをネタで使ってたんですけど、日本のシティポップはクールなのになんで使われてないんだろうと思ったんです。なぜアジアの音楽は駄目なのかなと。ニューミュージック系にはディスコに近い曲が多かったですから。手法はDaft Punkのようなフレンチ・ハウスと、そこまで変わらないんですけど。

―最初の頃、ギターやベースなどの生演奏を従えて、ライブのようなDJをやってましたよね。

Night Tempo:角松敏生さんが好きで、自分がギターを弾けるわけじゃないけど、角松さんみたいなものをやってみたかったんです。ライブイベントなどで機会があれば、またやってみたいです。

―昨年リリースされたメジャー1stアルバム『Ladies In The City』にはいろんなシンガーが参加していますが、それをひっさげてのライブをやることになったら、DJスタイルでのライブになるのか、それとも全部生バンドでやるのか、どちらがNight Tempoさんの理想に近いんでしょうか?

Night Tempo:完全な生バンドは考えてないんです。DJと歌手。もう少し足すなら、楽器を一つ二つ。コンパクトなものが好きなので、それで全部表現できると思います。必要であれば、生演奏も少し入れるかもしれないですけど、やはり自分はDJをやってきたので。

Night Tempo『Ladies In The City』を聴く

―「昭和グルーヴ」シリーズ(Night Tempoが日本の歌謡曲をリエディットする企画)の第一弾はWINKでしたが、最新作の小泉今日子さんまでたくさんつくっていくなかで、リミックスする感覚が変わってきたように聞こえますね。

Night Tempo:「昭和グルーヴ」は日本向けの企画なので、いまはちょっとソフトにしてます。でも、自分の音楽が浸透してきたら、またもとに戻したいと思います。海外向けならもっとバキバキにします(笑)。ぼくの音楽性はもともとそういうものなので、いまは我慢しているんです。

Night Tempo『小泉今日子-Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』を聴く

―『Ladies In The City』もけっこうポップなつくりですよね。これも同じような感覚なんでしょうか。

Night Tempo:いまはこういう音楽をつくってみたかったけど、これをやり続けるかはわからないです。ぼくはDJ兼プロデューサーなので、つくれる音楽のジャンルって広いと思うんです。シティポップだけじゃなくて1990年代のJ-R&Bやユーロビート、フューチャーファンクはもちろんやりますし、ディスコもやってみたいし、やってみたいものはたくさんあります。自分がつくりたい方向性でいろいろつくっていきたいと思います。

『Ladies In The City』はちょっと古いJ-POPみたいな感覚でつくったんですけど、次のアルバムは、エレクトロ系になるかもしれないし、強い音楽になるかもしれない。まだわからないです。

―やっぱり日本の音楽をベースにつくっていきたいという気持ちなんですか。例えば、K-POPはやらないんですか?

Night Tempo:ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく感じなので、なんともいえないですね。いまこの段階で手がけていないのは、興味がないからかもしれない。でも、今後やる可能性はあります。

―Night Tempoさんは「シティポップの人」というイメージですが、『Ladies In The City』を聴くと、実際につくってる音楽は既にその次に進んでいる。その辺の差っていうのはどう考えたらいいんでしょう。

Night Tempo:それは、自分では考えないようにしてます。シティポップからぼくのことを知ってくれたらそれでいいし、「電子音楽の人」だとか、「昭和の人」だとか、他の人がどう考えるのも自由です。それがどんどん広がって「こういうのってNight Tempoっぽいね」っていうふうに言われるまで、やりたいことをやり続けたらその差も縮まっていくのではないかと思ってます。

2022/4/25 一部文言を修正いたしました。

番組情報
Music+Talk番組『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』

2月1日より全国書店、ネット書店などで発売開始されたNight Tempoの書籍『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』を紐解く特別プログラム! 毎週月曜夜9:00に新エピソードを更新。Night Tempoが音楽ライターの池上尚志さんを迎えて、海外目線でシティポップの果てしない魅力について語ります。
リリース情報
『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』プレイリスト

Night Tempoが同名書籍を元に、おすすめのシティポップ100曲をセレクトしたSpotify公式プレイリスト。
リリース情報
Night Tempo
『Ladies In The City』(CD)

2021年12月1日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UICE-9096

1. Intro
2. Wonderland feat. BONNIE PINK
3. One Way My Love feat. 上坂すみれ
4. Endless Mirage feat. 刀根麻理子
5. I Don't Wanna feat. 山本彩
6. Tokyo Rouge feat. 野宮真貴
7. Night Light feat. 道重さゆみ
8. Love Actually (Re-edit) feat. Crystal Tea
9. Sentimental feat. 竹内美宥
10. House Music feat. 十束おとは(フィロソフィーのダンス)
11. Sweet Combination feat. 国分友里恵
12. Outro
リリース情報
Night Tempo
『Ladies In The City』(LP)


2022年4月6日(水)発売
価格:4,400円(税込)
UIJE-9002
初回生産限定盤:16P ブックレット付仕様
リリース情報
Night Tempo
『Ladies In The City』(カセット)


2022年4月6日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UITE-9001
初回生産限定盤:紙製スリーブ付仕様
書籍情報
Night Tempo
『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』


2022年2月1日(火)発売
著者:Night Tempo
価格:1,320円(税込)
発行:303BOOKS

「ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく」。Night Tempoの今後の展望

―もともとNight Tempoさんは、フューチャーファンクのアーティストとして登場しましたが、Night Tempoさんが日本の音楽のカセットなどを買い始めたいまから10年くらい前には、まだフューチャーファンクはなかったと思うんですね。

Night Tempo:ヴェイパーウェイヴはテンポが遅くてトリップしたものが多いんですけど、それをもっとポップに近いダンス音楽にしたのがフューチャーファンクです。アニメなどのイメージにどんどん近づいてポップになっていったんですよね。ぼくが活動を続けるなかで、徐々にフューチャーファンクという言葉が浸透していったのは、すごく面白かったです。

Night Tempo“Tokyo Rouge (feat. Maki Nomiya)”

―Night Tempoさんが活動を始めたときには、ヴェイパーウェイヴはあったけど、シティポップとはつながってなかったってことですよね。

Night Tempo:日本のアニメは外国人から見るとクールなものが多かったので、ヴェイパーウェイヴはそれをネタとして使っていました。最初はすごく狭いシーンでしたが、どんどん広がってフューチャーファンクもジャンルみたいなものになりました。

―フューチャーファンクという言葉はどこからきたのですか。

Night Tempo:これは適当です。コミック作品『AKIRA』の未来的なイメージから浮かんだ「フューチャー」というワードに、達郎さんのイメージである「ファンク」を合わせた造語だと思います。外国人が思うかっこいい言葉を適当につけて、仲間内で使っていたら定着していきました。

―Night Tempoさんのリミックスや音楽性は、なぜいまのような形になったんですか。

Night Tempo:もともとDaft Punkが好きで、欧米のディスコやソウルをネタで使ってたんですけど、日本のシティポップはクールなのになんで使われてないんだろうと思ったんです。なぜアジアの音楽は駄目なのかなと。ニューミュージック系にはディスコに近い曲が多かったですから。手法はDaft Punkのようなフレンチ・ハウスと、そこまで変わらないんですけど。

―最初の頃、ギターやベースなどの生演奏を従えて、ライブのようなDJをやってましたよね。

Night Tempo:角松敏生さんが好きで、自分がギターを弾けるわけじゃないけど、角松さんみたいなものをやってみたかったんです。ライブイベントなどで機会があれば、またやってみたいです。

―昨年リリースされたメジャー1stアルバム『Ladies In The City』にはいろんなシンガーが参加していますが、それをひっさげてのライブをやることになったら、DJスタイルでのライブになるのか、それとも全部生バンドでやるのか、どちらがNight Tempoさんの理想に近いんでしょうか?

Night Tempo:完全な生バンドは考えてないんです。DJと歌手。もう少し足すなら、楽器を一つ二つ。コンパクトなものが好きなので、それで全部表現できると思います。必要であれば、生演奏も少し入れるかもしれないですけど、やはり自分はDJをやってきたので。

Night Tempo『Ladies In The City』を聴く

―「昭和グルーヴ」シリーズ(Night Tempoが日本の歌謡曲をリエディットする企画)の第一弾はWINKでしたが、最新作の小泉今日子さんまでたくさんつくっていくなかで、リミックスする感覚が変わってきたように聞こえますね。

Night Tempo:「昭和グルーヴ」は日本向けの企画なので、いまはちょっとソフトにしてます。でも、自分の音楽が浸透してきたら、またもとに戻したいと思います。海外向けならもっとバキバキにします(笑)。ぼくの音楽性はもともとそういうものなので、いまは我慢しているんです。

Night Tempo『小泉今日子-Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』を聴く

―『Ladies In The City』もけっこうポップなつくりですよね。これも同じような感覚なんでしょうか。

Night Tempo:いまはこういう音楽をつくってみたかったけど、これをやり続けるかはわからないです。ぼくはDJ兼プロデューサーなので、つくれる音楽のジャンルって広いと思うんです。シティポップだけじゃなくて1990年代のJ-R&Bやユーロビート、フューチャーファンクはもちろんやりますし、ディスコもやってみたいし、やってみたいものはたくさんあります。自分がつくりたい方向性でいろいろつくっていきたいと思います。

『Ladies In The City』はちょっと古いJ-POPみたいな感覚でつくったんですけど、次のアルバムは、エレクトロ系になるかもしれないし、強い音楽になるかもしれない。まだわからないです。

―やっぱり日本の音楽をベースにつくっていきたいという気持ちなんですか。例えば、K-POPはやらないんですか?

Night Tempo:ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく感じなので、なんともいえないですね。いまこの段階で手がけていないのは、興味がないからかもしれない。でも、今後やる可能性はあります。

―Night Tempoさんは「シティポップの人」というイメージですが、『Ladies In The City』を聴くと、実際につくってる音楽は既にその次に進んでいる。その辺の差っていうのはどう考えたらいいんでしょう。

Night Tempo:それは、自分では考えないようにしてます。シティポップからぼくのことを知ってくれたらそれでいいし、「電子音楽の人」だとか、「昭和の人」だとか、他の人がどう考えるのも自由です。それがどんどん広がって「こういうのってNight Tempoっぽいね」っていうふうに言われるまで、やりたいことをやり続けたらその差も縮まっていくのではないかと思ってます。

2022/4/25 一部文言を修正いたしました。

番組情報
Music+Talk番組『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』

2月1日より全国書店、ネット書店などで発売開始されたNight Tempoの書籍『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』を紐解く特別プログラム! 毎週月曜夜9:00に新エピソードを更新。Night Tempoが音楽ライターの池上尚志さんを迎えて、海外目線でシティポップの果てしない魅力について語ります。
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『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』プレイリスト

Night Tempoが同名書籍を元に、おすすめのシティポップ100曲をセレクトしたSpotify公式プレイリスト。
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Night Tempo
『Ladies In The City』(CD)

2021年12月1日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UICE-9096

1. Intro
2. Wonderland feat. BONNIE PINK
3. One Way My Love feat. 上坂すみれ
4. Endless Mirage feat. 刀根麻理子
5. I Don't Wanna feat. 山本彩
6. Tokyo Rouge feat. 野宮真貴
7. Night Light feat. 道重さゆみ
8. Love Actually (Re-edit) feat. Crystal Tea
9. Sentimental feat. 竹内美宥
10. House Music feat. 十束おとは(フィロソフィーのダンス)
11. Sweet Combination feat. 国分友里恵
12. Outro
リリース情報
Night Tempo
『Ladies In The City』(LP)


2022年4月6日(水)発売
価格:4,400円(税込)
UIJE-9002
初回生産限定盤:16P ブックレット付仕様
リリース情報
Night Tempo
『Ladies In The City』(カセット)


2022年4月6日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UITE-9001
初回生産限定盤:紙製スリーブ付仕様
書籍情報
Night Tempo
『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』


2022年2月1日(火)発売
著者:Night Tempo
価格:1,320円(税込)
発行:303BOOKS

「ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく」。Night Tempoの今後の展望

―もともとNight Tempoさんは、フューチャーファンクのアーティストとして登場しましたが、Night Tempoさんが日本の音楽のカセットなどを買い始めたいまから10年くらい前には、まだフューチャーファンクはなかったと思うんですね。

Night Tempo:ヴェイパーウェイヴはテンポが遅くてトリップしたものが多いんですけど、それをもっとポップに近いダンス音楽にしたのがフューチャーファンクです。アニメなどのイメージにどんどん近づいてポップになっていったんですよね。ぼくが活動を続けるなかで、徐々にフューチャーファンクという言葉が浸透していったのは、すごく面白かったです。

Night Tempo“Tokyo Rouge (feat. Maki Nomiya)”

―Night Tempoさんが活動を始めたときには、ヴェイパーウェイヴはあったけど、シティポップとはつながってなかったってことですよね。

Night Tempo:日本のアニメは外国人から見るとクールなものが多かったので、ヴェイパーウェイヴはそれをネタとして使っていました。最初はすごく狭いシーンでしたが、どんどん広がってフューチャーファンクもジャンルみたいなものになりました。

―フューチャーファンクという言葉はどこからきたのですか。

Night Tempo:これは適当です。コミック作品『AKIRA』の未来的なイメージから浮かんだ「フューチャー」というワードに、達郎さんのイメージである「ファンク」を合わせた造語だと思います。外国人が思うかっこいい言葉を適当につけて、仲間内で使っていたら定着していきました。

―Night Tempoさんのリミックスや音楽性は、なぜいまのような形になったんですか。

Night Tempo:もともとDaft Punkが好きで、欧米のディスコやソウルをネタで使ってたんですけど、日本のシティポップはクールなのになんで使われてないんだろうと思ったんです。なぜアジアの音楽は駄目なのかなと。ニューミュージック系にはディスコに近い曲が多かったですから。手法はDaft Punkのようなフレンチ・ハウスと、そこまで変わらないんですけど。

―最初の頃、ギターやベースなどの生演奏を従えて、ライブのようなDJをやってましたよね。

Night Tempo:角松敏生さんが好きで、自分がギターを弾けるわけじゃないけど、角松さんみたいなものをやってみたかったんです。ライブイベントなどで機会があれば、またやってみたいです。

―昨年リリースされたメジャー1stアルバム『Ladies In The City』にはいろんなシンガーが参加していますが、それをひっさげてのライブをやることになったら、DJスタイルでのライブになるのか、それとも全部生バンドでやるのか、どちらがNight Tempoさんの理想に近いんでしょうか?

Night Tempo:完全な生バンドは考えてないんです。DJと歌手。もう少し足すなら、楽器を一つ二つ。コンパクトなものが好きなので、それで全部表現できると思います。必要であれば、生演奏も少し入れるかもしれないですけど、やはり自分はDJをやってきたので。

Night Tempo『Ladies In The City』を聴く

―「昭和グルーヴ」シリーズ(Night Tempoが日本の歌謡曲をリエディットする企画)の第一弾はWINKでしたが、最新作の小泉今日子さんまでたくさんつくっていくなかで、リミックスする感覚が変わってきたように聞こえますね。

Night Tempo:「昭和グルーヴ」は日本向けの企画なので、いまはちょっとソフトにしてます。でも、自分の音楽が浸透してきたら、またもとに戻したいと思います。海外向けならもっとバキバキにします(笑)。ぼくの音楽性はもともとそういうものなので、いまは我慢しているんです。

Night Tempo『小泉今日子-Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』を聴く

―『Ladies In The City』もけっこうポップなつくりですよね。これも同じような感覚なんでしょうか。

Night Tempo:いまはこういう音楽をつくってみたかったけど、これをやり続けるかはわからないです。ぼくはDJ兼プロデューサーなので、つくれる音楽のジャンルって広いと思うんです。シティポップだけじゃなくて1990年代のJ-R&Bやユーロビート、フューチャーファンクはもちろんやりますし、ディスコもやってみたいし、やってみたいものはたくさんあります。自分がつくりたい方向性でいろいろつくっていきたいと思います。

『Ladies In The City』はちょっと古いJ-POPみたいな感覚でつくったんですけど、次のアルバムは、エレクトロ系になるかもしれないし、強い音楽になるかもしれない。まだわからないです。

―やっぱり日本の音楽をベースにつくっていきたいという気持ちなんですか。例えば、K-POPはやらないんですか?

Night Tempo:ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく感じなので、なんともいえないですね。いまこの段階で手がけていないのは、興味がないからかもしれない。でも、今後やる可能性はあります。

―Night Tempoさんは「シティポップの人」というイメージですが、『Ladies In The City』を聴くと、実際につくってる音楽は既にその次に進んでいる。その辺の差っていうのはどう考えたらいいんでしょう。

Night Tempo:それは、自分では考えないようにしてます。シティポップからぼくのことを知ってくれたらそれでいいし、「電子音楽の人」だとか、「昭和の人」だとか、他の人がどう考えるのも自由です。それがどんどん広がって「こういうのってNight Tempoっぽいね」っていうふうに言われるまで、やりたいことをやり続けたらその差も縮まっていくのではないかと思ってます。

2022/4/25 一部文言を修正いたしました。

番組情報
Music+Talk番組『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』

2月1日より全国書店、ネット書店などで発売開始されたNight Tempoの書籍『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』を紐解く特別プログラム! 毎週月曜夜9:00に新エピソードを更新。Night Tempoが音楽ライターの池上尚志さんを迎えて、海外目線でシティポップの果てしない魅力について語ります。
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『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』プレイリスト

Night Tempoが同名書籍を元に、おすすめのシティポップ100曲をセレクトしたSpotify公式プレイリスト。
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Night Tempo
『Ladies In The City』(CD)

2021年12月1日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UICE-9096

1. Intro
2. Wonderland feat. BONNIE PINK
3. One Way My Love feat. 上坂すみれ
4. Endless Mirage feat. 刀根麻理子
5. I Don't Wanna feat. 山本彩
6. Tokyo Rouge feat. 野宮真貴
7. Night Light feat. 道重さゆみ
8. Love Actually (Re-edit) feat. Crystal Tea
9. Sentimental feat. 竹内美宥
10. House Music feat. 十束おとは(フィロソフィーのダンス)
11. Sweet Combination feat. 国分友里恵
12. Outro
リリース情報
Night Tempo
『Ladies In The City』(LP)


2022年4月6日(水)発売
価格:4,400円(税込)
UIJE-9002
初回生産限定盤:16P ブックレット付仕様
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Night Tempo
『Ladies In The City』(カセット)


2022年4月6日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UITE-9001
初回生産限定盤:紙製スリーブ付仕様
書籍情報
Night Tempo
『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』


2022年2月1日(火)発売
著者:Night Tempo
価格:1,320円(税込)
発行:303BOOKS

「ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく」。Night Tempoの今後の展望

―もともとNight Tempoさんは、フューチャーファンクのアーティストとして登場しましたが、Night Tempoさんが日本の音楽のカセットなどを買い始めたいまから10年くらい前には、まだフューチャーファンクはなかったと思うんですね。

Night Tempo:ヴェイパーウェイヴはテンポが遅くてトリップしたものが多いんですけど、それをもっとポップに近いダンス音楽にしたのがフューチャーファンクです。アニメなどのイメージにどんどん近づいてポップになっていったんですよね。ぼくが活動を続けるなかで、徐々にフューチャーファンクという言葉が浸透していったのは、すごく面白かったです。

Night Tempo“Tokyo Rouge (feat. Maki Nomiya)”

―Night Tempoさんが活動を始めたときには、ヴェイパーウェイヴはあったけど、シティポップとはつながってなかったってことですよね。

Night Tempo:日本のアニメは外国人から見るとクールなものが多かったので、ヴェイパーウェイヴはそれをネタとして使っていました。最初はすごく狭いシーンでしたが、どんどん広がってフューチャーファンクもジャンルみたいなものになりました。

―フューチャーファンクという言葉はどこからきたのですか。

Night Tempo:これは適当です。コミック作品『AKIRA』の未来的なイメージから浮かんだ「フューチャー」というワードに、達郎さんのイメージである「ファンク」を合わせた造語だと思います。外国人が思うかっこいい言葉を適当につけて、仲間内で使っていたら定着していきました。

―Night Tempoさんのリミックスや音楽性は、なぜいまのような形になったんですか。

Night Tempo:もともとDaft Punkが好きで、欧米のディスコやソウルをネタで使ってたんですけど、日本のシティポップはクールなのになんで使われてないんだろうと思ったんです。なぜアジアの音楽は駄目なのかなと。ニューミュージック系にはディスコに近い曲が多かったですから。手法はDaft Punkのようなフレンチ・ハウスと、そこまで変わらないんですけど。

―最初の頃、ギターやベースなどの生演奏を従えて、ライブのようなDJをやってましたよね。

Night Tempo:角松敏生さんが好きで、自分がギターを弾けるわけじゃないけど、角松さんみたいなものをやってみたかったんです。ライブイベントなどで機会があれば、またやってみたいです。

―昨年リリースされたメジャー1stアルバム『Ladies In The City』にはいろんなシンガーが参加していますが、それをひっさげてのライブをやることになったら、DJスタイルでのライブになるのか、それとも全部生バンドでやるのか、どちらがNight Tempoさんの理想に近いんでしょうか?

Night Tempo:完全な生バンドは考えてないんです。DJと歌手。もう少し足すなら、楽器を一つ二つ。コンパクトなものが好きなので、それで全部表現できると思います。必要であれば、生演奏も少し入れるかもしれないですけど、やはり自分はDJをやってきたので。

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―「昭和グルーヴ」シリーズ(Night Tempoが日本の歌謡曲をリエディットする企画)の第一弾はWINKでしたが、最新作の小泉今日子さんまでたくさんつくっていくなかで、リミックスする感覚が変わってきたように聞こえますね。

Night Tempo:「昭和グルーヴ」は日本向けの企画なので、いまはちょっとソフトにしてます。でも、自分の音楽が浸透してきたら、またもとに戻したいと思います。海外向けならもっとバキバキにします(笑)。ぼくの音楽性はもともとそういうものなので、いまは我慢しているんです。

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―『Ladies In The City』もけっこうポップなつくりですよね。これも同じような感覚なんでしょうか。

Night Tempo:いまはこういう音楽をつくってみたかったけど、これをやり続けるかはわからないです。ぼくはDJ兼プロデューサーなので、つくれる音楽のジャンルって広いと思うんです。シティポップだけじゃなくて1990年代のJ-R&Bやユーロビート、フューチャーファンクはもちろんやりますし、ディスコもやってみたいし、やってみたいものはたくさんあります。自分がつくりたい方向性でいろいろつくっていきたいと思います。

『Ladies In The City』はちょっと古いJ-POPみたいな感覚でつくったんですけど、次のアルバムは、エレクトロ系になるかもしれないし、強い音楽になるかもしれない。まだわからないです。

―やっぱり日本の音楽をベースにつくっていきたいという気持ちなんですか。例えば、K-POPはやらないんですか?

Night Tempo:ただ自分がそのときつくりたいものをつくっていく感じなので、なんともいえないですね。いまこの段階で手がけていないのは、興味がないからかもしれない。でも、今後やる可能性はあります。

―Night Tempoさんは「シティポップの人」というイメージですが、『Ladies In The City』を聴くと、実際につくってる音楽は既にその次に進んでいる。その辺の差っていうのはどう考えたらいいんでしょう。

Night Tempo:それは、自分では考えないようにしてます。シティポップからぼくのことを知ってくれたらそれでいいし、「電子音楽の人」だとか、「昭和の人」だとか、他の人がどう考えるのも自由です。それがどんどん広がって「こういうのってNight Tempoっぽいね」っていうふうに言われるまで、やりたいことをやり続けたらその差も縮まっていくのではないかと思ってます。

2022/4/25 一部文言を修正いたしました。

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2月1日より全国書店、ネット書店などで発売開始されたNight Tempoの書籍『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』を紐解く特別プログラム! 毎週月曜夜9:00に新エピソードを更新。Night Tempoが音楽ライターの池上尚志さんを迎えて、海外目線でシティポップの果てしない魅力について語ります。
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Night Tempoが同名書籍を元に、おすすめのシティポップ100曲をセレクトしたSpotify公式プレイリスト。
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『Ladies In The City』(CD)

2021年12月1日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UICE-9096

1. Intro
2. Wonderland feat. BONNIE PINK
3. One Way My Love feat. 上坂すみれ
4. Endless Mirage feat. 刀根麻理子
5. I Don't Wanna feat. 山本彩
6. Tokyo Rouge feat. 野宮真貴
7. Night Light feat. 道重さゆみ
8. Love Actually (Re-edit) feat. Crystal Tea
9. Sentimental feat. 竹内美宥
10. House Music feat. 十束おとは(フィロソフィーのダンス)
11. Sweet Combination feat. 国分友里恵
12. Outro
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Night Tempo
『Ladies In The City』(LP)


2022年4月6日(水)発売
価格:4,400円(税込)
UIJE-9002
初回生産限定盤:16P ブックレット付仕様
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『Ladies In The City』(カセット)


2022年4月6日(水)発売
価格:3,300円(税込)
UITE-9001
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「Kompass」は、ネットメディア黎明期よりカルチャー情報を紹介してきたCINRA.NETと、音楽ストリーミングサービスの代表格Spotifyが共同で立ち上げた音楽ガイドマガジンです。ストリーミングサービスの登場によって、膨大な音楽ライブラリにアクセスできるようになった現代。音楽の大海原に漕ぎだす音楽ファンが、音楽を主体的に楽しみ、人生の1曲に出会うガイドになるようなメディアを目指し、リスニング体験を交えながら音楽の面白さを紹介しています。

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