生きづらさを抱える人たちへ、叶姉妹から愛のメッセージ

生きづらさを抱える人たちへ、叶姉妹から愛のメッセージ

2021/11/09
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
編集:黒田隆憲、CINRA編集部

相手がわたくしをどう思うかよりも、わたくしがどれほど相手を好きかが一番大切なこと(叶恭子)

―番組では台本も一切ない自然体のおしゃべりが展開されており、テレビとはまた違うお二人の魅力を堪能できます。きっとご自宅でもお二人は、こんな空気感で日々やりとりをされているのかな、などと想像するのも楽しいですし。先ほど番組スタッフからお聞きしたのですが、収録のときは毎回笑いを堪えるのが必死だそうです。

恭子:単に思っていることをお話ししているだけなので、どこが面白いのか自分たちではよくわからないのですよ(笑)。ちなみに、わたくしは20年以上もテレビ番組などのお仕事をさせていただいておりますが、「台本」を一度も読んだことがないのです。番組サイドの皆さんも「恭子さんはいつものように自由にやってください」と言ってくださって。

わたくしはそのときの一瞬に感じる自分の素直な感情や言葉でないとワクワクしないのでしょうね。ですので、映画やドラマやゲームも展開が見えてしまうと、つまらないのだと思います。叶姉妹のファビュラスワールドでも、わたくし自身、その瞬間でないと何をお話しするのかわかりませんが、ただただ真摯に誠実にお答えしております。もしかしたら、今後はもっとマニアックなお話をしてもいいかもしれないですね。

―現在放送されている「お悩み相談」のコーナーでも、毎回心に響くアドバイスをリスナーにされていますよね。「彼はわたしのことをとても大切にしてくれているのですが、わたしの気持ちはそこまで強くなくて申し訳なくなる」という相談に対し、「彼が大事にしてくれているって、どうしてわかるの?」という恭子さんの返しはとても印象的でした。

『叶姉妹のファビュラスワールド』#5を聴く(Spotifyを開く

恭子:他の国では当たり前のようにされていることなのに、日本の女性はそれをされると「わたしのこと、本当に大切にしてくれている」と感激してしまうケースがとても多いのですよね。それでわたくしがいつも思うのは、日本の女性は男性に気をつかいすぎているし、他の国のカップルと関係性が違い過ぎるということ。「大切にされているってどういうこと?」と思いますね、本当に。あなたは、女性のことを大切にしていますか?

―ぼくですか?(笑) そうですね……ぼくが大切にしていたとしても、それを相手がどう思うかは相手の問題だと思っています。

恭子:そう、そのとおりなのです。おそらく相談者の方は、それまでおつき合いしてきた男性を基準にしながら、いまのお相手の気持ちを推し量っているのかもしれない。でも、それは本人の問題であって、相手がどう思っているかはまた別の問題なのです。逆に男性の方が、「こんなにぼくは大切にしているのに、なぜ相手はそれをわかってくれないんだろう」と思ってしまうケースもありますが。

例えばわたくしの周りには、二十歳そこそこのグッドルッキングガイがたくさんいますが、彼らがわたくしのことをどう思っていようがどうでもいいのです。彼らがわたくしをどう思うかよりも、わたくしがどれほど彼らを好きかが、わたくしにとっては最も大切であると言っても過言ではないのですよね。もちろん、これはあくまでも、わたくしとラバーたちの関係性だけのことですが。

―先ほどおっしゃった、「つねに自分の価値観で生きる」ということですよね。

もっと広い視野で遠くから見ると、同じ風景でも違って見えるかも知れませんね(叶恭子)

―他にも、「年相応に生きるにはどうしたらいいのでしょうか」というお悩みに対して、「年相応であることを意識し過ぎるがために、そうでなくなってしまっている」「そもそも年相応とはどういうことか」という疑問を投げかけていたのにも、非常に考えさせられました。

『叶姉妹のファビュラスワールド』#4を聴く(Spotifyを開く

恭子:日本という国は国土が狭いからか、そこに住む人々の心も狭くなってしまいがちなのでしょうか。もっと広い視野で遠くから見たほうが、いろいろと目に見えなかったものも見えて、物事の感じ方すら違ってくると思います。

「年相応」といっても、人はそれぞれ生きる環境も違えば考え方もまったく違う。にもかかわらず、それをすべて一緒くたにして「年齢」という枠に当てはめようとする。そんな考え方に囚われてしまったら何も広がりがありません。

日々目まぐるしく変わっていく状況のなかで「自分の軸をどこに置くべきか?」が問われているのに、いまだに「年相応」なんてことを気にするのはナンセンス以外の何物でもないと思うのです。「相応」の基準など、とても曖昧ですし、その方の思考回路を時代から逆行させてしまう可能性すらあると感じます。もうそんな言葉は忘れてしまったほうがいいと思います。

―恭子さんのお話を聞いていると、さまざまな視点を持った方なのだなということが伝わってきます。一つの物事に対していろいろな角度から吟味して答えを導き出そうとされていますよね。

恭子:そういうものの見方が培われた要因の一つとして、ずいぶん以前からわたくしたちが株式投資などをしていたのも大きいと思います。「ここが動けば、ここも動く」「この国がこういう状態になると、あの国にはこういう影響がある」といった、俯瞰的に物事を見極めるスキルが自然と備わったのではないかと。

美香:わたしも、そんな姉のおかげでたくさんの発見がありましたし、視野もものすごく広がりました。もともとわたしは既成概念に囚われやすい性格なのですが、姉と一緒に過ごすことによって、物事を自由に考える力がついたと思いますね。

左から:叶恭子、叶美香

―いま「自由」という言葉が出ましたが、お二人は「自由」であることをとても大切にされているように感じます。そしてその「自由」には、リスクと責任がともない、確固たる意志が必要であるということを、番組でも繰り返しお話しされていますよね?

恭子:でもわたくしの場合、「自由を大切にしよう」などと思う以前にそもそも「自由」なのです(笑)。そこが人と違うのかもしれないですね。

おそらくわたくしたちの言動は、日本の方々から見て「間違っている」「おかしい」などと思われることもたくさんあると思います。でもそのことをまったく気にしておりません。わたくしたちは世界を知っているから。そして、仮に「おかしい」と思われようとも、別にわたくしの生活に支障はないからです。大切なのは人さまにご迷惑をかけないこと、それさえ守っていれば、自由でいることがわたくしの「自然体」なのですね。

―確かに。「自由を大切にしなきゃ」という考えに囚われてしまったら、それはもう「不自由」ですよね。美香さんは「自由」についてどう思われますか?

美香:わたしの場合、姉とは違ってすべてにおいて前のめりになってしまったり、「こうしなければ!」と気持ちが強張ってしまったりすることが多いです。けれどそういうときに姉が「美香さん、そんなふうに硬く考えず、もっと自由な心でいいのよ。失敗してもいいのよ。自分のしたいように自由に考えてみたら?」と言ってくれて、それで新しい物の見方を手にしていますね。

いまのところ、「自由」の定義も方向も正直よくわからないのですが、強いて言えば「自分を解放してあげること」なのかなと思っています。

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番組情報

『叶姉妹のファビュラスワールド』
『叶姉妹のファビュラスワールド』

毎週火曜 18:00頃配信

叶姉妹と、叶姉妹が愛する大切な皆さんが声でつながる新しい交流の場。それが『叶姉妹のファビュラスワールド』。この番組では、皆さまから寄せられたお便りや質問に、恭子さん、美香さんそれぞれが本音で向き合い、お答えしていきます。音声ならでの親密な対話を通じて、先の読めないこの時代に自分の指針をもって人生を生きるためのヒントをお届けできたら幸いです。

プロフィール

叶姉妹(かのうしまい)

セレブリティ・ライフスタイルプロデューサー。天才的なプロデュース力と類まれなセンス、ハイパーゴージャスなボディを持ち老若男女問わず圧倒的な支持を得る。姉妹でつくり上げるコスプレアートはその完成度と芸術性で他と一線を画し、Instagram、ブログで発表されるたびトップニュースとなり話題に。『叶恭子の心の格言 あなたの心のファビュラスな魔法を』(ポニーキャニオン)、『トリオリズム / 叶恭子』(小学館)など著書多数。

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