「ずとまよ」らネットカルチャー出身者たちの新プレイリスト

「ずとまよ」らネットカルチャー出身者たちの新プレイリスト

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Kompass編集部

先週ローンチした「Spotify 2019まとめプレイリスト」にも多数ランクインしているアーティスト「ずっと真夜中でもいいのに」と「ヨルシカ」の2組には共通点がある。

彼らは、ボーカロイドやDTMを駆使し、インターネット上で作品を発表することで自らの世界観を築き上げ、次の新たな表現手段として自身でのパフォーマンスを選んだ「ボカロ転生型」と呼ばれる、インターネット発アーティストだ。

他にも「ボカロ転生型」アーティストの中では、須田景凪、神山羊、秋山黄色、まふまふ、Eve、みきとP、キタニタツヤ、ヒトリエ等が現在Spotifyで人気を誇っている。現在の日本の音楽シーンを語る上で「ボカロ転生型」は欠かせないトピックであるといえるだろう。

『This Is ずっと真夜中でいいのに』プレイリストを聴く(Spotifyを開く

『This Is ヨルシカ』プレイリストを聴く(Spotifyを開く

一方、2000年代にインターネットを中心に誕生したアンダーグラウンドな音楽ジャンル「Vaporwave」や「Future Funk」、ネットレーベルといったコミュニティの数々も、現在のインターネット発アーティストたちを語る上で重要な存在である。プレイリスト『太陽を見てしまった』は、いま注目の「ボカロ転生型」アーティストに加え、音楽とテクノロジーの関係が生む未来を信じるアーティストたちの作品をフィーチャーしてゆくことで、インターネット発音楽カルチャーの未来に思いを馳せる。

例えば、2010年代に大躍進したプロデューサー、tofubeatsは2000年代から活動を続けるネットレーベル「Multine Records」から人気が爆発したアーティスト。彼が音楽シーンを支える存在へと成長した2010年代最後の年には、同じく「Multine Records」のアーティスト、パソコン音楽クラブや長谷川白紙のリリースが話題となったが、彼らが2020年代はどんな躍進を遂げるのか、注目したい。

パソコン音楽クラブ『Night Flow』を聴く(Spotifyを開く

また、「Vaporwave」や「Future Funk」は誕生から10年の時を経て、現在の世界的なジャパニーズシティポップ人気ともリンクしている。先週末の来日公演を盛況のうちに終えた韓国のアーティストNight Tempoは、竹内まりや“Plastic Love”のリミックスで広く知られており、今年の『FUJI ROCK FESTIVAL '19』でのパフォーマンスでも、耳の早い音楽ファンの間で大きな話題となった。また「東方Project」リミックスにアニメ『北斗の拳』の台詞を掛け合わせたトラックがTikTok経由でバズり、世界中でSpotifyバイラル旋風を巻き起こしたdeadman死人も記憶に新しい。

Night Tempo『Night Tempo』を聴く(Spotifyを開く

今週の新譜からは生放送や動画投稿サイト等で活躍する人気グループ、すとぷりメンバー莉犬ソロ作や、圧倒的な人気を誇る歌い手「天月-あまつき-」のクリスマスソング、動画の投稿で音楽活動を始めたシンガーソングライターmajiko、VtuberユニットMonsterZ MATEの楽曲をピックアップ。

プレイリスト『太陽を見てしまった』はボーダーレスにインターネット愛に溢れる音楽を選んでいるため、「歌い手」「ボカロ」「同人系」「Vtuber」「Vaporwave」といったキーワードが混在しているが、そんなカオスな状態をインターネット発、音楽カルチャーの「現在地」として楽しんで頂きたい。

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