コロナ禍の期間中に本格的な活動を開始し、Spotifyが毎年気鋭の新人アーティスト10組を発表する「RADAR:Early Noise」に選出された経歴を持つchilldspotとDURDNとtonun。7月に沖縄で開催された『CORONA SUNSETS FESTIVAL』で同じ日に出演したことをきっかけに、3組はchilldspot主催の対バンライブ『ジャム』の東京公演での共演が決定している。
バンド、ユニット、ソロと活動の形態は異なるものの、この3組はシティポップのリバイバルをはじめ、ジャズ、R&B、ヒップホップの復権など、2010年代における国内の音楽シーンの変化を経て、その先で自らの音楽性を見出したと言っていいはず。コロナ禍で一時的にライブの場が奪われ、TikTokによる単発のヒットが増加した時代において、いまこの3組が一堂に会することにははたしてどんな意味があるのか? chilldspotの比喩根、DURDNのSHINTA、tonunを迎え、それぞれの活動について語ってもらった。
メイン画像:Photo by 垂水佳菜
「Early Noise」は新人アーティストのキャリアにどのような影響をもたらしているか?
―2021年にchilldspot、2022年にtonunさん、2023年にDURDNと、この3組は「RADAR:Early Noise」に選出されているという共通点がありますが、それぞれ選出以降の変化をどう感じていますか?
比喩根:私たちは最初の曲を出したのが2020年の10月で、年明けの1月に選ばれたので、「そんなすぐ見つけてもらえたんですか?」みたいな感じが最初は大きくて。それからプレイリストとかを見て、「これに選ばれたのはすごく光栄なことなんじゃないか」と思いました。
私たちのことをまだ知らない人もたくさんいるなかで、紹介文に「『Early Noise』に選出されています」ってあると、「そういうバンドなんだ」と思ってもらえるし、活動するうえでのひとつの柱みたいな感じになったかなっていうのはすごく思います。
tonun:自分は最初、楽曲をYouTubeに上げてたので、活動初期はわりとYouTubeのリスナーが多かった気がしたんですけど、「Early Noise」に選ばれてから急激にSpotifyのリスナーも増えて。しかもリスナーの層が全然違ったんですよね。
YouTubeでは最初ローファイヒップホップ的なのを好む人が多かったけど、「Early Noise」に選ばれて、ソウルとかシティポップのプレイリストにめっちゃ入れてもらって、より幅が広がったというか、そこの層の人にも刺さるようになって。ライブの動員も増えたり、より音楽好きの人にも見つけてもらえるようになった感覚があります。
―いまはどのプラットフォームを使っているかでリスナーの層が分かれているのが特徴ですけど、きっとtonunさんの音楽性とSpotifyのリスナー層との相性はよかったんだろうなという気がします。DURDNはいかがですか?
SHINTA:僕らはお二方ともまた違って、Spotifyが一番伸びてる状態からスタートして、逆にほかでは知られてない感じだったんです。だから今年選んでもらったのはすごく嬉しかったんですけど、僕ら的には「もっと早く選んでくれてもよかったんじゃない?」と思ってたところもあります(笑)。
あと僕らは海外リスナーが多いんですよね。Spotifyのリスナー分布を見ると、昔に比べてめちゃくちゃリスナー数は増えたんですけど、いまも半分ぐらいは海外みたいで。なので、選ばれてすごく嬉しいのとともに、今後はもっとこの数字に見合った広がり方をしていけたらいいなっていう話をよくメンバーとしてます。
―“Vacation”はもう900万回以上も再生されていて、日本のリスナーはもちろん、海外のリスナーも多いからあれだけの数字になってるわけですよね。
SHINTA:“Vacation”は海外の方が最初に聴いてくれるDURDNの曲なのかなと思いますね。日本だと今年の頭に出したアニメのタイアップ曲(“My Plan”)のほうが聴かれてて、どっちかっていうとYouTubeでMVが再生されてる曲が伸びてる印象です。今年「Early Noise」に選ばれて、海外人気を保ったまま、全体が底上げされた気がします。
DURDN“Vacation”を聴く(Spotifyを開く)
DURDN“My Plan”を聴く(Spotifyを開く)
コロナ禍に活動をはじめた3組が語るキャリアの転換点
―この3組はコロナ禍に本格的な活動を開始したことも共通点かと思います。もちろん当時は大変なことが多かったと思うんですけど、いま振り返ってみるといかがでしょうか?
比喩根:私たちは初ライブが無観客の配信ライブだったんですけど、それもあって、まず人が入れるようになって、次に人数の制限が緩和されて、その次はその状態で声が出せるようになるっていう、段階を踏んでライブの「生感」を味わえるありがたみを感じられたのはすごくよかったです。ライブの空間がシーンと静まっている状況を経験したからこそ、声や拍手のありがたみや大きさがすごくわかるようになった気がします。
あと自分たちはchilldspotをはじめてすぐに作品を出すことができたので、そういう意味ではきちんと自分たちの技術とか曲と向き合う時期がつくれたことは、いま考えるとありがたかったですね。
chilldspot“Groovynight”のライブ映像
tonun:自分はもともとずっとギターを弾きながら歌ってたんですけど、当時はそこまで知名度が上がらない状態でやってたんです。
で、コロナ禍になってライブができなくなって、どうしようと思ってたときに、トラックメイクとかを自分でもっとやってみようと思って、全部自分でひと通りつくって、「とりあえずYouTubeに上げてみるか」みたいな感じでtonunをはじめたから、コロナ禍がなかったらtonunの存在自体なかったと思います。
あとはつくる音楽がちょうど時代にはまったというか、当時は自分もローファイヒップホップとか、ちょっとチルな感じの曲にハマってたから、それがちょうど時代に合ってて。
でもコロナ明けにもともとやってたグルーヴィーな曲とかファンクな曲をまたやりはじめて、ライブができるようになった時期にちょうどフィットした感覚があります。そこはタイミングがよかったというか、運がよかった気がしますね。
tonun“今夜のキスで”を聴く(Spotifyを開く)
―運がよかったのかもしれないし、流れを読む目があったようにも思うし、きっと両方が噛み合ってのことな気がします。ギターと歌に関してはもともとジョン・メイヤーがお好きで、以前からそこを突き詰めていたわけですよね。
tonun:もうずっとギターと歌だけで勝負しようと思って、変なプライドというか、意地があって、それだから全然広がらなかったのかもしれないけど(笑)。
でもコロナで結果的にリフレッシュして、新たな扉が開いたというか、コロナ前にずっとやってきたことがようやくできるようになった感じですね。
―DURDNはいかがでしょうか?
SHINTA:ボーカルのBakuに関してはDURDNをはじめるまで音楽活動は趣味程度にしかしてなかったし、最初は作品をつくることしかできなかったんです。
それにBakuは韓国人だから、ライブもそんなに頻繁にはできないのもわかっていて、なので世の中の情勢的にも、自分たちの状況的にも、まず作品をつくるしかなかった。逆に言うと、そこに100%集中してやれたのは、タイミングがよかったようにも思います。
僕とyaccoに関しては、コロナ前も楽曲コンペにずっと曲をつくって出し続けていたので、やってることはコロナになってもそんなに変わらないんですけどね。
DURDN“Conflict”を聴く(Spotifyを開く)
SHINTA:ただ、ずっと制作し続けてきたからこそコロナ禍でもリリースを重ねたわけですけど、それをSpotifyのプレイリストとかですぐ拾ってもらえたのは、ある意味コロナのおかげかなとも思いますね。
―2021年はDURDNしろtonunさんにしろ、毎月連続で配信リリースをやられてたりして、その頃は本当にひたすら曲をつくってる時期だったわけですよね。
SHINTA:ほんとにひたすらつくってましたね(笑)。いまはソニーに所属してるんですけど、それまで使っていたTuneCoreだとリリースの1週間前でも納品が間に合うんですよ。なので、曲ができて、その1週間後にリリースするみたいな感じで毎月ずっとやってました。
tonun:自分は当時ミックスとマスタリングも全部自分でやってたから、それで1か月に1回出すってなったら、めっちゃ怖かったです。「どうしよう? 曲できるかな?」って。でもずっと連続で配信してきて、「ここで途切れてもな」と思ったりもして。
SHINTA:確かにそう。
tonun:曲をつくるのは楽しかったし、日々充実はしてたけど、でもいつまでこれを続ければいいんだろうっていうのはありましたね。
―chilldspotもリリースのペースはかなり速いですよね。
比喩根:そうですね。1年にEPとアルバムで2作品ずつぐらいはずっと出してるので。
SHINTA:そっちのほうが大変そうですけどね(笑)。
比喩根:でもコロナ禍のときからリリースのペースを落とさないことは意識してます。
TikTokしかり、SNSを通じて、最新のものではない曲がヒットするパターンもいまはもちろんあると思うんですけど、きっかけはひとつでも多いほうがいいし、多少無理してでも、いまの時代に合ったペースでやるべきなのかなって思っています。まだ自分たちは地位を確立していないバンドなので、出せるうちにどんどん出そうっていうのは、ずっと意識してますね。
「コライトに近いけど、あまり干渉はしない」。DURDNがハイペースでリリースを続けられる理由
―速いペースで曲をリリースするうえでは曲のつくり方も重要で、この3組はそれぞれバンド、ユニット、ソロと編成が違うので、曲のつくり方もそれぞれだと思うんですね。それぞれの曲づくりに関して、DTMでの宅録とスタジオワークの割合、バンド、ユニット、ソロのそれぞれの強みをどう考えているのかをお伺いしたいです。
SHINTA:DURDNはほぼ100%DTMオンリーで、ボーカルだけスタジオに入ることもあるんですけど、ほぼセルフRECで、Logicを使って、自分たちでディレクションしながらやっています。ギターもほとんど家で録って、ときどきサポートメンバーに弾いてもらうこともあるんですけど、9割方はDTMです。
―DURDNはトラックメーカー、トップライナー、ボーカリストとそれぞれの役割がはっきり分かれているところがほかの2組との違いだと思うんですけど、そこの強みや面白みをどうとらえていますか?
SHINTA:いわゆるコライトっていうニュアンスが一番近いのかなと思うんですけど、僕ら正直ほとんど干渉し合わないんです。
僕は好きなようにトラックをつくるし、yaccoも好きなように歌詞とメロディーを書くので、コライトしてるんだけど、あんまりコライトしてるような感覚はないというか。トラックは自分の作品だと思ってつくるし、そこにどういうメロディーが乗ってくるかは、ある意味無責任に投げてるような状態だったりして。
DURDN“Regrets”を聴く(Spotifyを開く)
SHINTA:だからこそペースが速いんですよね。トラックをつくって、トップラインをつくって、歌詞を書いて、歌って、はい終わりっていう感じ。システマチックって言ったらいいのかな。
いまはつねにメンバーみんな新曲を出すたびに「今回一番いいね」って言いながら出してる状態なので、1曲1曲クオリティーを保ちつつも、楽しみながらできていると思います。みんな自己完結で反省していくタイプなので、あんまりメンバー同士で「あそこはよくない」みたいなことを言う感じではなく、それぞれが「こうすればよかったかな」みたいなのを自己完結で反省しながらやってる感じです。
chilldspot・比喩根が語る宅録では出せないスタジオワークの強み、mabanuaとの共同作業
―いまの話はバンドと比較してみたいなと思ったんですけど、chilldsotの曲づくりはいかがですか?
比喩根:いつも私がメロディーを書いて、そこからメンバーやプロデューサー兼アレンジャーの方と一緒に相談しながらつくっていくことが基本かな。レコーディングに向けて各メンバーでフレーズを加えたり、やりたいことを形にしていく感じです。レコーディングではスタジオに自分たちが持っているだけの楽器を持ち込んで何セットも試して録っていく。そこに一番時間をかけていますね。
バンドの強みは……生音でやる分、電子音をメインにしたときにバンド感が消えてしまうことへの葛藤はあって。宅録でできることのクオリティーが上がり過ぎてて、パッと聴いただけでは打ち込みと生音の差もわからなかったりするけど、たくさんの人と話しながら、部屋の響きとか、アンプの向きとか、そこまでこだわれるのは、スタジオワークの強みだなと思います。そうやってつくりあげた曲が生演奏になったときに、何倍にもスケールを膨らませることができるのがバンドの強みというか。
スタジオでもみんな協力してやってはいるんですけど、個々にこだわってきた部分がライブでひとつになって、お互いが干渉し合いまくって、フレーズが乱れようが何だろうが、とりあえずその曲全体の感度を上げていくことができるのは、バンドの強みなのかなと思ったりするかな。
―10月にリリースされた新曲の“まどろみ”はmabanuaさんがプロデューサーで参加されていますが、これまでとの違いをどう感じていますか?
chilldspot“まどろみ”を聴く(Spotifyを開く)
比喩根:めちゃくちゃ違いました。最初にmabanuaさんと一緒にリファレンスを探すところからやったのもすごく不思議な感覚だったし、デモトラックをいくつかいただいて、全部にメロをつけて送って、そのなかでよかったものを選んでっていう、要はミニコンペみたいな感じだったんです。私は基本的に全部歌詞とメロディーをぶわーって書いちゃうんですけど、メロからコンペみたいな感じは初めてだったので、すごく楽しかったですね。
―SHINTAさん、一緒にやりたいプロデューサーとかいたりしますか?
SHINTA:めちゃくちゃいますけど……DURDNでっていうことなら、Kan Sanoさんとか。
比喩根:いいですねー!
SHINTA:あと僕、UTAさんがすごく好きで、UTAさんのほうがエレクトロ、ダンスミュージック寄りな方ですけど、もしご一緒できるなら技を盗みたいですね(笑)。
―tonunさんは現状プロデューサーのknoakさんと一緒に曲をつくってるわけですけど、他にも一緒に曲をつくってみたいプロデューサーはいますか?
tonun:それこそmabanuaさんですね。リミックスもかっこいいのが多くて。
比喩根:マジでそうですね。
tonun:ぜひ一度ご一緒してみたいとずっと思ってます。自分はグルーヴを大事にしていて、やっぱりドラマーのプロデューサーさんはグルーヴのことをよくわかってるんですよね。
比喩根:mabanuaさん、やばかったです。全部のトラックを1人でつくっちゃうのもやばいし、ギター、ベース、歌も全部お上手だし、レコーディングの休憩時間にパッてドラムを叩いたら、全員「え?」って一斉に振り向いたくらい(笑)、とにかく音がすごくて。
動物にすごい好かれる人とかいるじゃないですか? mabanuaさんはドラムとか楽器のほうから寄ってきてるみたいな方で、本当にすごかったです。
tonunが考えるソロとバンドの一長一短。「ソロは変幻自在に曲を変えられるけど、音源とライブにギャップが生まれる」
―tonunさんも曲づくりについて話していただけますか。
tonun:初期はずっと宅録だったんですけど、knoakさんとやるようになってからは大きく3パターンあって。ギターで弾き語りをつくって、それだけを渡すパターンと、弾き語りの音源とリファレンスも何曲か渡してやってもらうパターンと、あとは全部自分で楽器を入れて渡すパターン。変幻自在に曲を変えられるっていうか、「こんな曲も出てくるんだ」みたいに見せられるのはソロアーティストの強みですよね。
tonun- Spotify RADAR: Early Noise 2022 Special Movie
tonun:自分はずっと同じ曲調をつくってると飽きちゃうんですけど、それは強みでもありつつ、逆に言うと、「tonunの音楽性」を自分でもちゃんと説明できないということでもあって。
バンドはその点しっかりしていますよね。音源づくりからライブまで全部メンバーが一緒じゃないですか。いま自分は音源制作とライブでメンバーが違うから、ライブだとそこにギャップがあって、いい意味で言えばライブ感があるけど、悪い意味で言えば全然音源どおりじゃないというか。
―再現性を求める人だと「あれ?」ってなっちゃうかもしれない。
tonun:そう思う人もゼロではない気がして、どれだけ音源を再現するかは結構悩んでいます。chilldspotさんのライブを観て、めちゃくちゃクオリティー高いなと思って、それはやっぱり音源をつくる段階から一緒にやってるから、音に一貫性があるんですよね。
でもさっきも言ってたように、バンドは音を変えにくいというか、違う音を入れたらそのバンドじゃなくなる、みたいな部分もあって……だから難しいですよね。どっちも一長一短ある。
ただ自分はそもそもあんまり人となにかやるのが得意ではないというか、こだわりが強すぎて、それこそさっき「喧嘩しない」って言ってたけど、メンバーがいたら絶対喧嘩しちゃうと思う(笑)。
Suchmos、Yogee New Wavesらが登場した約10年前のシーンへの憧れも。単発ヒットの時代に新たなシーンは生まれるのか?
―つねに一緒に活動するメンバーがいないからこそ、逆に言えばいろんな人と関われて、つい最近はJamiroquaiのメンバーとのセッション動画が公開されていますよね。
比喩根:やばかったー!
tonun:ドラムとギターだけだったときとか異次元の気持ちよさでした。一般の人からしたらストイックすぎて見るに耐えないかもしれないけど(笑)、でもめっちゃ気持ちいいんですよね。シンプルだからこそ、グルーヴがわかりやすいというか。
Jamiroquaiのメンバーとのセッション動画。上はキーボードのマット・ジョンソン、ドラムのデリック・マッケンジーに加え、ベースにKobayashi Naokiが参加しての“琥珀色の素肌”、下はtonunとデリックの2人による“Sugar Magic”
―途中でも言ってくれたように、もともとギターと歌だけで勝負したい気持ちがあったから、ドラムと2人っていうシンプルな編成でやってみたかった?
tonun:そうですね。もう本当に、いままでやってきたことの集大成みたいな感じでした。だからやっぱりいろんな人とやるのが自分は合ってる気がします。それこそフィーチャリングとかコラボで、chilldspotさんに全部演奏してもらって僕が乗っかるとか、DURDNさんがやってるのに僕が乗っかるとか。
SHINTA:全然やりましょうよ!
tonun:そういうほうがワクワクする気がするし、あとシーンができる気がするんですよね。僕、2015年とか2016年とかの、SuchmosとかYogee New WavesとかLUCKY TAPESとかが出てきたシーンがめちゃくちゃ好きで、いまってそういうシーンがないじゃないですか?
どっちかというと、TikTokで曲がバーンみたいな、単発アーティストが多い。だからあの頃みたいな、「本当に音楽してるな」っていう人たちのシーンがまたできたらいいなって。もうちょっとしたらあの頃から10年経つから。
―Jamiroquaiはもちろん音楽が好きな人だったら誰でも知ってる有名アーティストですけど、とはいえいまの若い人が知るようになったのはSuchmosが出てきて、アシッドジャズに影響を受けているのを公言したことが大きかったと思うし、ああいうシーンがあったことが、いまの音楽の流れの基盤にもなっている気がします。
tonun:そうですよね。だから「音楽やってんな」みたいな人たちと、シーンで盛り上げたいなっていうのはありますね。
―そういう意味でもこの3組で対バンをするのはとてもいい機会ですよね。では最後に改めて、当日に向けて一言ずついただけますか?
SHINTA:さっきから話しててわかったとおり、同じようなシーンにいつつも、三者三様というか、全然違うタイプの3組だと思うんです。そこをより楽しみつつ、でも多分共通の楽しみ方をできる3組でもあると思うので、いい3マンにできたらと思います。
tonun:当日はいい意味で切磋琢磨し合えるライブができたらいいなって。家で一人で音楽をしてても刺激がないというか、やっぱりいいライブとか、いい音源を聴いたら、「やべえな!」と思って、もっといいのをつくろうとか、もっといい音楽やろうと思えるから、そういう仲間になれたらいいなと思いますね。
比喩根:今日きちんとお話をさせてもらって改めて、各々の音楽に対する向き合い方も形態も違うけれど、共通する部分も垣間見れて。音にこだわって、グルーヴが好きで……そんな魅力がライブ全体を通して伝わればいいなと思いましたし、何よりchilldspotはこんなに素敵な方々と対バンが出来るんだと嬉しく思いました。3組とお客さんと一緒に楽しんで、最高の『ジャム』にしたいです!
- イベント情報
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chilldspot 対バンライブ
『ジャム』
10月26日(木)
会場:東京都 東京キネマ倶楽部
出演者:
DURDN
tonun
chilldspot
- プロフィール
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- chilldspot (ちるずぽっと)
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chill , child , spot , pot を組み合わせた造語。メンバー全員2002年生まれの東京都出身4人組バンド。2019年12月に結成し活動開始。2020年11月 1stEP を高校在学中にリリース。2021年1月にSpotify が今年躍進を期待する次世代アーティスト、「RADAR Early Noise 2021」に選出、7月にYouTube Music が世界中の注目アーティストを支援するプログラム「Foundry」 に選出され、 大きな注目を集めている。作詞・作曲も担当するVo. 比喩根から自然と溢れ出すグルーヴと、異なる音楽ルーツを持つメンバー全員で 形造る楽曲は、なぜか中毒性があり、一瞬で彼女らの渦に飲まれる。グルーヴとジャンルレスな感覚で自由に遊ぶネクストエージ。
- プロフィール
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- DURDN (だーだん)
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韓国をルーツとするシンガーのBaku、トラックメイカーSHINTA、トップライナーyaccoによるプロジェクト=DURDN。2021年1月の活動開始から12か月連続のリリースを経て注目を集めると、2022年にダイハツ タフト「TOUGH LIFE」篇のCMソングへの起用やyama“マスカレイド”への楽曲提供も行なうなど活動の場を広げ、2023年にはSpotifyが発表する2023年の躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR:Early Noise 2023』10組に選出。またTVアニメ『Buddy Daddies』のEDテーマに「My Plan」が起用されると、4月にリリースした“Drink! feat.YonYon”は韓国焼酎(ソジュ)ブランド『チャミスル』のテーマソングにも起用。また5月には初フェス出演となったGREENROOM FESTIVAL 23、6月21日にはキャリア初となる単独公演『ONE MAN LIVE!』を下北沢ADRIFTにて成功させ、その後もSUMMER SONIC 2023、SWEET LOVE SHOWER 2023などの大型フェスへも出演。結成からわずかキャリア3年弱で着々とキャリアを積み上げているDURDN。今後も日韓を股にかけ活躍が期待される注目のアーティストだ。
- プロフィール
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- tonun (とぬん)
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甘くスモーキーな歌声と、グルーヴィーで心地良いトラックが魅力のシンガーソングライター。特徴的な甘い声と絶対的なメロディーセンスを武器に、洋楽の影響を色濃く受けたサウンドを掛け合わせることで独自の世界観を作り上げている。2020年10月に活動をスタート。2022年、Spotifyが選ぶ次世代アーティスト「Spotify RADAR:Early Noise 2022」に選出。2023年6月14日には待望のファーストアルバム『intro』をリリース。2024年1月から tonun Live Tour 2024 『Intro』を全国7都市で開催。